抱っこひも安全協議会は4月26日、「抱っこひもの安全な使用に関する調査」の結果を発表した。調査は2020年12月14日〜2021年1月15日、各メーカーよりSNS等にて抱っこひも使用時の危険な体験等を呼びかけた結果、事故・ヒヤリハット事例3,726件を回収した。
抱っこひもでの事故・ヒヤリハット経験者の割合は20%。昨年に引き続き減少傾向となり、2018年(31%)からこの3年間で11%減した。危険な状況として最も多かったケースは、「乗せ降ろし」(41%)の時で、バックルを留める時に意識が移る、子どものバランスが崩れる、同時に仰け反りやすり抜けが起こりそうになりヒヤリとするとのこと。
次に多かったのは「歩行中」で21%。装着ミスによるすり抜け、仰け反り等の行動でヒヤリとすることが多いよう。続く「かがんだ時」(20%)では、子どもの仰け反り等が同時に起こりヒヤリとするといった声が多く寄せられた。
また、抱っこひも使用時の自転車運転について調査したところ、1歳未満の子どもを「抱っこ」や「おんぶ」して「自転車に乗ることがある」と回答した人の割合は10%。なお、おんぶをしながら自転車を運転することは可能だが、 抱っこをしての運転は禁止されている。
主に「外出」(24%)や「送迎」(46%)で利用している人が多く、自転車利用者の30%が転倒や乗り降りの不安定な状況で危険を感じていることが明らかに。ヒヤリハットを経験しながらも自転車を利用する理由としては「チャイルドシートが使用できないから」があげられ、生活のなかで送迎のために使用せざるを得ない状況がうかがえた。