俳優の吉沢亮が主演を務めるNHK大河ドラマ『青天を衝け』(毎週日曜20:00~)の新キャスト11人が2日に発表され、志尊淳、犬飼貴丈、福士誠治らの出演が明らかになった。
大河ドラマ第60作となる本作は、新一万円札の顔としても注目される渋沢栄一の生涯を描く物語。幕末から明治へ、時代の大渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも、青天を衝くかのように未来を切り開き、約500の企業を育て約600の社会公共事業に関わった“日本資本主義の父”で、晩年は民間外交にも力を注ぎ、ノーベル平和賞の候補に2度選ばれている。
今後、物語の舞台は、海を越えた華の都・パリへ。徳川慶喜の家臣・渋沢栄一(篤太夫)は、パリ万国博覧会の使節団に任命され、慶喜の弟・昭武に伴ってフランスを訪れる。一方、日本では、15代将軍となった慶喜がいよいよ重大な決断を下す。急展開を迎える『青天を衝け』で活躍する、新たな登場人物が発表された。
外国奉行支配・杉浦愛蔵(譲)役に志尊淳、外国奉行・栗本鋤雲役に池内万作、外国奉行支配・田辺太一役に山中聡、外国奉行・向山一履役に岡森諦、外国奉行支配・福地源一郎役に犬飼貴丈、奥医師・高松凌雲役に細田善彦。
慶喜の側近・黒川嘉兵衛役はみのすけ、慶喜の側近・原市之進役は尾上寛之、会津藩主・松平容保役は小日向星一、桑名藩主・松平定敬役は小日向春平、長州藩士・井上聞多(馨)役は福士誠治が演じる。
志尊、犬飼、小日向星一、小日向春平、福士は大河ドラマ初出演となる。
制作統括の菓子浩氏は、「今から154年前の慶応3年(1867)、総勢33名の髷姿の侍たちがパリに現れました。パリ万博に参加するため派遣された幕府の使節団です。その集合写真には、それぞれがバラバラな方向を向く中、まるで物事の奥にある真実を探ろうとするかのように、ひとり写真機をしっかりと見据える渋沢栄一の姿が映っています。日本を強くするには、西欧の進んだ文明と制度を採り入れるしかない。かつて尊王攘夷を目指した青年の一大転機でした。しかし、その時、日本では徳川慶喜が大政奉還を決意。260年続いた江戸幕府が終焉を迎えていたのです」と説明。
「物語は、いよいよ江戸から明治へと変わるターニングポイントに差し掛かります。新たにお迎えすることになった素晴らしいキャストの皆さんと一緒に、この激動の展開を熱くお届けしていきたいと思います。これからの『青天を衝け』、どうぞご期待下さい」とコメントしている。