リーディングマークは4月28日、「2022年卒 就職人気企業ランキング」の調査結果を発表した。調査は2月22日〜3月16日、同社会員の22卒業予定の大学生2,146名(文系64.9%、理系32.3%、その他2.8%)を対象に、セミナー会場およびWEBで行われた。
「2022年卒 就職人気企業ランキング」の結果、昨年2位の「三菱商事」が1位に輝いた。次いで、2位「三井物産」、3位「伊藤忠商事」、4位「住友商事」、5位「サントリーホールディングス」、6位「三井住友銀行」、7位「丸紅」、8位「JR東海」、9位「旭化成」、10位「野村総合研究所」と続き、直近3年間では、ランキング上位5位を5大総合商社が独占し続けたが、22卒ランキングでは、総合商社の牙城に「サントリーホールディングス」「三井住友銀行」が食い込んだ。就職活動の長期化も相まって、学生の企業選択の取捨選択が進み、人気が分散化したことが大きな要因であるという。
オンライン上でのコンテンツが増え、企業情報を取得することが容易になったことから、知名度だけではなく、学生に魅力を伝えられる真に実力がある企業に票が集まりやすい状況に。その結果、楽天(17位→14位)、NTTデータ(30位→19位)、NTTドコモ(68位→44位)を筆頭に、ランキングに入っていなかったKDDI、NTTコミュニケーションズ等もTOP100にランクインするなど、IT/通信企業が軒並み順位を上げる結果に。
また、サントリー(9位→5位)やキリン(123位→25位)等のtoCメーカー、旭化成(22位→9位)や凸版印刷(36位→16位)などのtoBメーカーの人気も上昇傾向に。さらには、三井住友銀行(20位→6位)が過去最高の6位にランクインするなど、メガバンク3社も大幅に順位を上げた。学生からはFintech領域への投資、キャリアとして経営に必要なファイナンスの知識が身につき、専門性を持てることがポジティブに映っているという。
調査対象となった大学は、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、東京工業大学、一橋大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、九州大学の計12大学。同社がリストアップした約400社より、学生1人につき第一志望企業群(5社)を選定してもらい、その結果を集計しランキング化した。