東武鉄道は、浅草駅が5月25日に開業90周年を迎えることを記念し、「浅草駅開業90周年記念乗車券」を5月25日から6月24日まで販売する。同時に発表していた隅田川橋梁の特別ライトアップについては、「新型コロナウイルス感染症の変異株による感染拡大」を理由に中止となった。

  • 「浅草駅開業90周年記念乗車券」台紙(イメージ)

浅草駅は、東武鉄道の東京都心の玄関口として、1931(昭和6)年に「浅草雷門駅」の名称で開業。当時の浅草は日本有数の繁華街として発展を遂げ、上野と並ぶ交通の要衝だった。そこへ東武線が乗り入れ、駅舎と隅田川橋梁を建設する難工事となったが、「繁華街浅草の象徴となりうるような立派な駅ビルを建設する」という信念の下、当時の東京新名所ともいうべき画期的なターミナルビルとして誕生し、これまで歩みを進めてきた。

「浅草駅開業90周年記念乗車券」は、浅草駅から大人片道乗車券600円区間、大人片道乗車券200円区間、小児片道乗車券200円区間、小児片道乗車券200円区間の記念乗車券に、開業当時の浅草駅付近の写真を盛り込んだノスタルジックな台紙と当時の乗車券レプリカ2枚を付録したセット商品。5月25日から6月24日まで、東武線の55駅にて1セット1,000円で販売される。3,000セット限定、1人5セットまで購入可能となる。

  • 隅田川橋梁特別色「90th感謝」ライトアップ(イメージ)

浅草駅の開業90周年を記念し、隅田川橋梁特別色「90th感謝」ライトアップの開催も予定されていた。東武線が隅田川を渡り、都心に乗り入れることが念願であったことにちなみ、隅田川をイメージした青を基調にライトアップを行う予定だったが、中止となった。