夏目真悟が監督・脚本を務めるオリジナルTVアニメ『Sonny Boy (サニーボーイ)』の製作が決定。江口寿史が『無人惑星サヴァイヴ』以来、18年ぶりにTVアニメのキャラクター原案を手掛け、銀杏BOYZが初めてアニメ主題歌を担当する。

誰もいない空っぽの教室、退屈な日々。それはいつもと変わらない夏休みのはずだった。突如、異次元を漂流し始めた学校と、そこに取り残され、超能力に目覚めた36人の少年少女。なぜ?どうして?……次々と浮かぶ疑問の渦の中、理不尽に満ちた世界でのサバイバル生活が始まりを告げる――。

そのほかメインスタッフは、キャラクターデザインを久貝典史、美術監督を藤野真里(スタジオPablo)、色彩設計を橋本賢、撮影監督を伏原あかね、編集を木村佳史子、音響監督をはたしょう二、アニメーション制作をマッドハウスが担当する。

製作決定にあわせて、キャラクター原案・江口寿史による描き下ろしコンセプトビジュアルや、銀杏 BOYZ書き下ろしの主題歌「少年少女」にのせた本作映像初解禁となるティザーPVが公開された。

●オリジナルTVアニメ『Sonny Boy』ティザーPV

◎監督・脚本:夏目真悟のコメント
自分にとって「Sonny Boy」は、好きなものを詰め込んで、全て出しきった私小説的な作品になりました。
ストーリーも映像も思うようにわがままに作らせてもらえて、こんな事はもう最初で最後だなと思います。その分、普通ではないある種ユニークな映像作品になっているはずです。
キャラクター原案は、いちファンとしてずっと見てきた江口さんにお願いできて、主題歌もずっと聞いてきた銀杏BOYZの峯田さんにやっていただけて、ただただ嬉しかったです。
江口さんの描くヒロインに恋して、峯田さんの主題歌を聞いた時はすべてを許された気持ちになりました。
オリジナルアニメで全く未知なものだと思いますが、ビジュアルにビビビと来た方は、アニメファンはもちろん、江口さんや銀杏BOYZ ファンの方々にも是非見ていただきたいです。
制作現場も勢いのあるスタッフが揃っていて、熱のこもった映像が出来上がっています。
色々と振り切っているが故に、説明が少なく余白の多い内容になっていますが、どう解釈してもらっても大丈夫な作品です。自由に受け取ってもらえたらと思います。
皆さんそれぞれ、キャラクターたち彼らの行く末の中で何かを感じてもらえたら、その何かが見終わったあとに一つでも心に残っていてくれたら嬉しいです。

◎キャラクター原案:江口寿史のコメント
連続TVアニメのキャラ原案は2003年の『無人惑星サヴァイヴ』以来18年ぶりでしたので、非常に昂りました。
(「Sonny Boy」は)先の予想が全くつかない、一筋縄ではいかない話だなと。回を追うごとに謎が深まり、はられた伏線が回収されてゆく、視聴者みんなで語り合える SNS 時代にピッタリのアニメなのではないでしょうか。
主人公3人のキャラクターを僕自身もハッキリ捉えられたわけではないんですが、3人に共通していえば、どこかにエモさを入れたいなと思いました。
作品を観て、感じたことをリアルタイムにご家族や友人や、あるいはSNSでどんどん語り合ってほしいなと思います。僕もいち視聴者として出来上がりをとても楽しみにしています。

◎主題歌:銀杏BOYZ・峯田和伸のコメント
アニメーション作品への楽曲提供は初めてだったので、まずは選んで頂いてとても嬉しかったです。僕に最初に今回の依頼を知らせてくれたスタッフの声がとても興奮していたのを覚えています。
台本を頂いて、とんでもない展開の連続でいっきに8話分読んでしまいました。
蝉が鳴く真夏のまぶしい青空。すると向こうから大きな雨雲が近づいてくる。次第に静まりかえっていく午後。高まっていく湿度。
屋上には二人きり。こういうアニメが見たかった、と心の中でガッツポーズしました。ストーリーも色使いも、この状況の2021年だからこその風合いを感じました。そして江口寿史さんによるキャラクターデザインが最高過ぎました。
これは奇跡のような作品だと思っています。あの頃、じっと蓋をしたまま誰にも明かせなかった箱を持つ僕や皆様にとって大切なアニメになりますように。
【主題歌「少年少女」について】
この作品に触れた時の胸がざわめくような正体不明のものをどうしても形にしたかったです。サイダーの泡みたいに一瞬で終わるものを。
登場人物となる中学生たちがどうかあたたかい光に会えますように。祈りのようなものをこめて作曲しました。

オリジナルTVアニメ『Sonny Boy』は、2021年の放送予定。各詳細は公式サイトにて。

(C)Sonny Boy committee