俳優のムロツヨシが主演を務める、映画『マイ・ダディ』(9月23日公開)の出演者が28日、明らかになった。

映画『マイ・ダディ』

映画『マイ・ダディ』

同作は映像クリエイター支援プログラム「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM(以下、TCP)」 の2016年準グランプリ受賞企画『ファインディング・ダディ』(金井純一)の映画化作。中学生になる一人娘を男手ひとつで育てている、小さな教会の牧師・御堂一男(ムロツヨシ)は幸せな人生を送っていたが、娘が病に侵され、愛する娘を救おうと奔走する。

この度、御堂一男の娘・ひかりを期待の新星・中田乃愛が演じることが決定した。中田は第8回「東宝シンデレラ」オーディションにてファイナリストとなり、2019年公開の映画『WE ARE LITTLE ZOMBIES』にて女優デビュー。今作が映画出演2作目となる。本作の娘役を決めるオーディションに参加しムロツヨシ演じる御堂一男の娘・ひかり役を勝ち取った。

本作では、父との距離が微妙に開きつつある思春期の中学生を演じる。幼い頃に母親を亡くし、父とふたり、仲睦まじく暮らしている最中、突然の病気を宣告され、多感な時期で、父親の小言にもうんざりする一方、父親のことが大好きでもあり、今でもずっと母親のことを愛している。

更に今回、映画の特報映像とポスタービジュアルも公開された。特報では映画初主演となるムロが、はにかんだり、微笑んだり、悔しんだり、悩んだり、怒りをぶつけたり、殴られたり、涙を流したりと、とにかく多様な表情・表現が収められている。またポスターも何かを見据えた表情で、新たな魅力を見せた。

  • 中田乃愛

中田乃愛 コメント

・作品への参加が決まった時の心境について
オーディションの時から絶対に「ひかりになりたい」という想いが強かったので、作品に出演できると知った時は、驚きと不安と嬉しさで胸がいっぱいでした。
沢山の方の想いが重なって実現出来た、パワーのある奇跡のような作品だと思うので、いろんな方にお届け出来るように精一杯頑張ります。

・共演したムロツヨシさんの印象について
いつも明るく朗らかで、とても真面目な方だと思います。ムロさんがいらっしゃるだけで、その場が明るくなってみんなが笑顔になる。いつも気にかけてくださって、私が緊張していた時も和ませてくださったり、緊張ごと肯定してくださって心が軽くなったのをよく覚えています。撮影が延びてしまった間も連絡をしてくださり、おすすめの映画を教えてくださるなど本当に優しい方です。

・完成した映画を観た感想について
スクリーンに自分がいるのは、少し恥ずかしくもありましたが、映画としてひとつの形になったのだという実感が湧いて感慨深かったです。目まぐるしくて予想だにしないことが起きても、確かにそこにあって変わらないものをずっと大事にしていたいと思える作品だと思います。そして物語終盤にかけても注目していただきたいです。

ムロツヨシ コメント

とてつもなく未完成であり可愛くもあり、純情であり、とても怖がっていましたし、それがとても年齢と相まってですが、すごく人間的な少女的な、これからどんな人に、大人に、女性になっていくのか、まだまだ分からないところの、それが魅力と言いますか。僕が心を奪われてしまったのは事実です。 紛れもない事実なのです。

監督・共同脚本:金井純一 コメント

・オーディションで中田さんを選んだ理由について
中田さんの演技に、可能性を感じました。オーディションには芸歴の長い子や、演技も上手い子もいました。しかし、中田さんの芝居からしか感じられないものがあり、それは観客に訴えかける真実味のようなものだと思います。彼女は決して器用ではなく、お芝居の経験もほとんどありませんが、彼女の力でしか伝えられないものがあると思い、選びました。
最終オーディションにはムロさんにも参加していただきましたが、ムロさんも同じことを思っていました。ひかりはかなり難しい役ですが、可能性に賭けました。

・撮影中の中田さんとのエピソードについて
中田さんは、普段いつもニコニコしていて、おっとりしているので、カメラ前で演じる表情とのギャップに驚かされます。ひかり役は中途半端な気持ちでは演じきれない役なので、覚悟を持ってこの映画に臨んでくれていたと思います。
中田さんにとって映画の現場はこの映画がほぼ初めてで、知らない業界用語に戸惑う場面もあったかと思いますが、その都度ムロさんが優しく教えていました。そんな二人の姿が、僕には本当の親子に見えて、この映画は絶対成功すると思いました。