Amazonは、10.1型画面の新しいタブレット「Fire HD 10」、「Fire HD 10 Plus」を4月27日に発売した。出荷開始は5月26日予定で、Fire HD 10 32GBの価格は15,980円。メモリを強化し、ワイヤレス充電に対応したFire HD 10 Plus 32GBは18,980円。
また、新Fire HD 10にキッズコンテンツを1年間使い放題で楽しめる「Amazon Kids+」と、新しく持ち手がついた保護カバーが付属する「Fire HD 10 キッズモデル」(32GB)も同時に発売。価格は19,980円で、5月26日出荷を予定している。
いずれもAmazonのほか、エディオン、ケーズデンキ、コジマ、上新電機、ソフマップ、ビックカメラ、ヤマダ電機で5月下旬より順次発売予定。
■新しいFire HD 10のラインナップ・価格
- Fire HD 10 32GB:15,980円
- Fire HD 10 64GB:19,980円
- Fire HD 10 Plus 32GB:18,980円
- Fire HD 10 Plus 64GB:22,980円
- Fire HD 10 キッズモデル 32GB:19,980円
10.1型フルHD画面を搭載した「Fire HD 10」の新世代モデルで、2.0GHzのオクタコアプロセッサと3GBメモリにより、前世代機より処理能力を強化(Fire HD 10 Plusのメモリは4GB)。画面はどちらも前世代より10%明るくなったという。
タブレットを横向きにして使うときに、フロントカメラがより自然な位置に来る新デザインを採用。USB Type-Cポートを備え、USB-C充電に対応するほか、Fire HD 10 Plusはワイヤレス充電にも対応した。バッテリ駆動時間はいずれも最大12時間。
本体カラーは、Fire HD 10がブラック、デニム、オリーブの3色。Fire HD 10 Plusはスレート(濃い灰色)のみ。両製品共通の純正カバー(4,780円)は、ラベンダー、デニム、オリーブ、チャコールブラックの4色展開。
別売アクセサリーとして、Fire HD 10とFire HD 10 Plus向けのMader for Amazonキーボード付きカバーを新たに発売。Fintieが設計した500mAhバッテリー内蔵のBluetoothキーボード(日本語配列)で、タブレットに取り付けて好きな角度に画面を固定し、ノートPCのように使えるという。Fire HD 10を仕事や学習などの用途でも使えるようにしたかたちだ。
キーボード付きカバーの単体価格は5,980円。Fire HD 10/Fire HD 10 Plusに、上記のキーボード付きカバーに加え、OfficeやOutlook、OneNote、Powerpointなどが使える「Microsoft 365 Personal」(1年版)のオンラインコードもセットにした「エッセンシャルセット」などを用意し、24,980円から購入できる。
■Fire HD 10 エッセンシャルセット
- Fire HD 10 エッセンシャルセット(32GB):24,980円
- Fire HD 10 エッセンシャルセット(64GB):28,980円
- Fire HD 10 Plus エッセンシャルセット(32GB):27,980円
- Fire HD 10 Plus エッセンシャルセット(64GB):31,980円
- Fire HD 10 Plus エッセンシャルセット ワイヤレス充電スタンド付き(32GB):31,980円
- Fire HD 10 Plus エッセンシャルセット ワイヤレス充電スタンド付き(64GB):35,980円
また、Fire HD 10 Plus向けに、Made for Amazon認定を取得したAnker製ワイヤレス充電スタンド(単体価格:5,980円)を用意。Fire HD 10 Plusと同スタンドのセットは、32GBが22,980円、64GBが26,980円。
Fire HD 10 / Fire HD 10 Plusの主な仕様
ディスプレイは10.1型/1,920×1,200ドットのHDディスプレイ(精細度224ppi)で、サイズや精細度は前世代と同じだが、輝度が400nitsに向上し、約10%明るくなった(従来は350nits)。コントラスト比も従来の800:1から1,300:1に向上した。
新しいFire HD 10のメモリは3GBで、前世代から50%増量。Fire HD 10 Plusは4GBメモリを搭載する。ストレージ容量はいずれも32GB/64GBから選べる。さらに、microSDカード(別売)の追加も可能で、認識可能なmicroSDカード容量は最大1TB(前世代は最大512GB)。
タブレットを横向きにした状態で、ShowモードでAlexaを使用するときにフロントカメラが自然な位置になるよう配置したため、縦横幅のデザインが前世代から変更されている。これにより、幅は160mmから166mmと広く、縦は262mmから247mmと短くなった。
カメラはフロントが2メガピクセルで、リアは従来の2メガピクセルから5メガピクセルに強化。音声アシスタントのAlexaを利用して、画面付きのAlexaデバイスやAlexaアプリとの間でビデオ通話できるほか、ZoomやSkypeなどのアプリをダウンロードすることで、家族や友人、同僚とのビデオ通話などで利用できる。近日提供開始予定のMicrosoft Teamsにも対応する。
Fire OSには2画面表示機能が新たに加わり、Facebook MessengerやPrime Videoのような2画面表示に対応している2つのアプリを同時に表示可能。映画を見ながらSNSを確認したり、メッセージを打ちながらZoom上でビデオ通話をしたり、Kindleで本を読みながらOneNoteにメモを取ったりすることが可能になるという。
Dolby Atmos対応のステレオスピーカーや、3.5mmステレオミニの音声出力端子を装備。マイクも内蔵する。Alexaハンズフリーモードに対応し、「アレクサ」と話しかけるだけでビデオや音楽を再生したり、アプリを起動したり、ニュースやスポーツの結果を聞いたりできる。「デバイスダッシュボード」を利用してAlexa対応家電を管理することも可能だ。
映画やドラマ、音楽、書籍、アプリ、ゲームなど、数百万点のコンテンツが利用可能(別途、各サービスの登録・契約や料金が必要な場合がある)。Amazonのプライム会員であれば、Prime VideoやAmazon Music、Prime Reading、Amazon Photos、Prime Gamingといったサービスが利用できる。
5月25日までにFire HD 10を購入し、さらに6月30日までにアカウント登録を済ませたユーザーに、200万冊以上のコンテンツが読み放題になる「Kindle Unlimited」が2カ月分無料になるクーポンを提供する。
無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n(デュアルバンド)対応。Wi-Fi 6(802.11 ax)には、現時点では対応していない。その他、Bluetooth機能も備え、Bluetooth 5.0 LEに準拠する。
本体サイズはどちらも247×166×9.2mm(縦×横×厚さ)で、重さはFire HD 10が465g、Fire HD 10 Plusが468g。前世代機のFire HD 10より7%薄く、8%軽くなった(前世代機の厚さは9.8mm、重さは504g)。強化アルミノシリケートガラスのスクリーンで持ち運びやすく、耐久性も強化したという。9W電源アダプターやUSB-C(2.0)ケーブルなどが付属する。
Fire HD 10 キッズモデルの特徴
Fire HD 10 キッズモデルは、新しいFire HD 10と、キッズコンテンツを1年間使い放題で楽しめる「Amazon Kids+」、持ち手が付いたスタンド付き保護カバーのセット。2年間限定保証も付帯する。32GBモデル(ブラック)のみで、カバーのカラーはスカイブルー、アクアマリン、ラベンダーの3色が選べる。対象年齢は3歳~12歳。
「Amazon Kids+」は、子ども向けにAmazonのキッズ向けコンテンツチームが選んだ数千点以上の書籍やビデオ、学習アプリ、ゲームを提供するサブスクリプションサービス。月額料金は、プライム会員が月480円、プライム会員以外は月980円。2019年に日本で提供を開始して以来、多くのユーザーに好評だという。
新世代のFireキッズモデルの発表に合わせ、新たにAmazon Kids+のコンテンツを拡充し、アプリ・本・ビデオに加えて音楽も聴けるようにした。USEN-NEXT GROUPのUSENの協力で、子ども向けコンテンツを提供するオリジナル音楽アプリ「USEN Kids」を新たに搭載し、同アプリのための新曲もリリース。NHKの小学生のための英語講座や、声優による童話の読み聞かせなど、知育コンテンツも豊富に取りそろえたという。
さらに、6才~12才の子どもを対象に、「子どもっぽさを抑え、より洗練されたユーザーインタフェース(UI)」を追加し、長く楽しめるようサービス強化を図っている。新UIへのアップデートは、Amazonペアレントダッシュボード上から行える。