俳優の八嶋智人が、2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演することが27日、明らかになった。三谷幸喜氏が脚本を手掛け、小栗旬が北条義時役で主演を務める本作で、甲斐源氏の棟梁・武田信義を演じる。

八嶋智人

八嶋は「武田信義は、頼朝・義仲と共に源氏の棟梁。互いにライバル関係でもある。甲斐武田の源流でもあり、のちの歴史では、あの武田信玄をも生み出した。一ノ谷の戦いや壇之浦の戦いにも参戦したといわれる猛者である」と自身の役を紹介し、「当然そんな猛者中の猛者を演じるのだから、メガネを捨て挑みます。捨て身です。彼の人生の後半はどうやら謎に包まれていますので三谷さんのアレンジにも期待して作品を生きたいと思います」と意気込む。

大河ドラマ出演は、三谷氏が手がけた『新選組!』(2004)以来2回目。『新選組!』への出演は「今でも宝物のような思い出です」と言い、「三谷さんが伝統ある大河ドラマに小劇場の役者をたくさん導いてくれて、撮影中の興奮と緊張は、もしかしたら当時の新選組の隊士達の姿をリアルに写していたのかなと思ったり。大河ドラマという長い期間を共に生きるという事で役と自分が本当に一体化する。演じる事をも忘れるほど物語を共演者と共に生きる。なかなかない経験だなとつくづく思います」と振り返る。

そして、「三谷作品の常連役者と思われる事も多いのですが、実はそんなに参加していないのです。お呼びがかかる時は必ず『根拠のない自信家』という役。三谷さんの中で、そんなキャラクターが必要な時に呼ばれる役者です。今回もそうなのかしら? 『新選組!』では武田観柳斎役でしたので、大河ドラマで言えば今回も武田だし。繋がってなくもなくて一人でニヤニヤしてます。いつも同じような役で呼ばれるのですが、見せて下さる風景はいつも違う! いつも僕を新しい場所に連れてってくれる。本当に有難いです」と三谷作品への思い明かす。

また、「主演の小栗旬くんとは何となく家族のような気持ちなので、久しぶりの共演、本当にうれしいです。もちろん山本耕史くんや小林隆さん、中村獅童くん等の新選組のメンバーとの再会も楽しみです。そして坂東彌十郎さんは三谷歌舞伎『月光露針路日本』で共演し、ますます大好きになった。北条時政というなかなかの曲者の親父を早く観てみたいです。あとは北条政子の小池栄子ちゃん。波瀾万丈な尼将軍をどう演じるのか楽しみです」と、主演の小栗をはじめとするキャストとの共演にも期待を寄せている。

本作は、源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時の物語。華やかな源平合戦、その後の鎌倉幕府誕生を背景に、権力の座を巡る男たち女たちの駆け引きを描く。三谷氏が大河ドラマの脚本を手掛けるのは、『新選組!』(2004)、『真田丸』(2016)に続いて3回目。

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