マイナビは4月26日、「マイナビ 2022年卒大学生就職意識調査」の結果を発表した。調査期間は2020年12月1日~2021年3月20日、調査対象は2022年卒業予定の全国の大学4年生・大学院2年生、有効回答は4万1,731人(文系男子1万2,798人、理系男子6,646人、文系女子1万7,512人、理系女子4,775人)。
企業選択のポイント、「安定している」が過去最多に
2022年卒学生に就職観を尋ねたところ、「楽しく働きたい」が前年比1.0ポイント減の34.8%でトップ。前年からの増加幅が大きいのは、「人のためになりたい」で同1.5ポイント増の15.2%だった。コロナ禍前の2020年卒から2022年卒までの3年間における変化をみると、「楽しく働きたい」は2020年卒に比べ3.8ポイント減少した一方、「人のためになる仕事をしたい」は3.1ポイント増加した。
企業を選択する場合、どのような企業がよいか聞くと、「安定している」が同4.5ポイント増の42.8%と最も多く、2001年卒調査以降で最多を更新。一方、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」は同1.3ポイント減の34.6%、「給料のよい会社」は同2.3ポイント減の17.5%と減少した。同調査では、「新型コロナウイルス感染症の影響による不透明な経済情勢を反映して、少しでも安定した未来を見通せる選択をしたいとする思いがうかがえる」と分析している。
行きたくない会社については、前年に続き「ノルマのきつそうな会社」が1位(同1.3ポイント増の35.8%)。2位は「転勤の多い会社」(同0.6ポイント減の28.9%)で、上位2項目は2008年以来変化はない。また、2022年卒で増加したのは「転勤の多い会社」で、前年比2.2ポイント増の24.9%となった。