ベッドのシーツや枕カバーは洗濯しても、マットレスは重く大きいのでこまめにお手入れしている人は少ないのではないでしょうか。しかし、マットレスの汚れをそのままにしていると、カビやダニが発生してしまう恐れがあります。

この記事では、マットレスの悩み別掃除方法や、毎日のお手入れについて解説します。マットレスをきれいな状態に保って、快適な睡眠を手に入れましょう。

  • マットレスは掃除しないと汚いのか

    ベッドのマットレスの掃除方法を紹介します

マットレスは掃除しないと汚いのか

人は寝ている間に汗をたくさんかき、その汗はマットレスに吸い込まれます。汗などを吸い込んだマットレスは内部に湿気が溜まり、ダニや汚れの原因となるのです。また汚れ以外にも、定期的に掃除をしないとマットレスの形が変わってしまって寿命が短くなることもあります。

掃除機で掃除するだけでも違う!

マットレスは動かし辛いため、お手入れするのも面倒に感じてしまうでしょう。そこで、簡単にできるお手入れは、掃除機を使った方法です。表面に掃除機をかけることで、隙間に入ったほこりや汚れを取り除くことができます。

マットレスの悩み別掃除方法

マットレスは汚れが付きやすく、ダニが発生しやすい場所でもあります。悩み別に掃除方法を紹介するので、ぜひ試してみてください。

カビを取るには?

マットレスの表面にカビを発見したら、早急に対処しましょう。そのまま寝ていると、皮膚に炎症が起きたり、アレルギー反応が起きたりしてしまう可能性があります。

カビを取るためにはエタノールを使います。スプレーボトルに入れたエタノールをカビに吹きかけ、1時間ほど放置してください。そのあと、タオルを湿らせてカビをたたくと汚れが取れていきます。なかなか取れない場合には何回も繰り返してみてください。

ダニを発生させないためには?

ダニは目に見えませんが、マットレスで発生してしまうと身体がかゆくなり、刺されると跡が残ります。また、ダニをそのまま放置していると、寝具に広がってしまい、マットレスの寿命を縮めることになりかねません。

ダニは温度が50度を超えると死んでいくので、布団乾燥機の使うのがおすすめです。マットレスは分厚いので深い場所に潜り込んでしまうことがあります。2~3度繰り返すようにしてください。

また、乾燥機をかけたあとはダニの死骸を掃除機で吸い取りましょう。ダニの死骸は皮膚に炎症を起こしたり、アレルギーを起こしたりする原因になるので忘れないようにしてください。

シミを消すためには?

マットレスにできた黄色のシミを消すためには、重曹セスキ炭酸ソーダがおすすめです。皮脂汚れによるものなど酸性の汚れが多いので、アルカリ性のものを使うときれいに取り除くことができます。

掃除手順は次のとおりです。

  • マットレスの悩み別掃除方法

    マットレスのシミには重曹やセスキ炭酸ソーダがおすすめ

まずは重曹やセスキ炭酸ソーダ小さじ2分の1杯を水100mlに溶かします。これをスプレーボトルに入れて適量を出せるようにしておきましょう。

  • マットレスの悩み別掃除方法

    マットレスについた黄ばみ(画像クリックで元画像表示)

マットレスにできた黄色いシミを消していきます。今回は筆者が重曹を使って実践しました。

重曹水を汚れに吹きかけて、5分ほど放置してください。

  • マットレスの悩み別掃除方法

    重曹水を汚れに吹きかけ5分放置(画像クリックで元画像表示)

まんべんなく汚れ全体に重曹水を吹きかけて、このまま放置します。時間が経過したら、タオルなどを使って汚れをたたき取ってください。この作業をシミが取れるまで繰り返します。

  • マットレスの悩み別掃除方法

    マットレスのシミが取れ、きれいになりました

5回ほど繰り返したら、シミが全体的に薄くなって目立たなくなりました。3回を過ぎると汚れが取れているのを目で確認できるようになったので、何度も繰り返すことが重要です。シミが取れたら乾いたタオルで拭き取って、乾燥させれば完了です。

おねしょを消すためには?

子供がいる家庭ではおねしょの汚れがついてしまうこともあるでしょう。マットレスに完全に染みこむ前に対処しなくてはなりません。

まずは、おねしょの部分にタオルやベッドシートを引いて、きちんと水分を吸い取ります。次に、クエン酸を小さじ1杯水に混ぜたものをスプレーに入れて用意し、汚れた部分に吹きかけてください。タオルで水分をふき取る作業をシミが取れるまで繰りし、しっかりと乾燥させれば完了です。

ただし、おねしょはニオイが残ることもあるので、あまりに汚れがひどい場合はクリーニングの利用も検討してみましょう。

  • マットレスの悩み別掃除方法

    マットレスの悩み別掃除方法

清潔なマットレスを保つためにしたいこと

マットレスは毎日使うものなので、日々汚れが蓄積されていきます。清潔なマットレスを保つためには、定期的なお手入れが必要です。簡単にできるマットレスのお手入れ方法を解説します。

掛け布団はたたむ

掛け布団は起きた状態のままにしている人が多いですが、かぶせた状態だと湿気がこもってしまいます。湿気がこもることでカビや汚れ、ダニが発生してしまいます。

寝ている間に発生した湿気を飛ばすためにも、掛け布団はたたむようにしましょう。朝忙しい人は、掛け布団をめくるだけでも問題ありません。

シーツは1週間に1回洗う

マットレスの上に敷いているシーツなどは最低でも1週間に1回洗うようにしましょう。特に夏場は大量の汗を吸い込んでいるので、こまめに取り換えるのをおすすめします。そのため、シーツは何枚か替えを用意しておくといいでしょう。

マットレスを壁に立てかける

2~3週間に1度は、マットレスを壁に立てかけて湿気を飛ばしましょう。普段は表に出ない裏面の湿気も飛ばせるので、ダニやカビの発生を抑えることができます。外に出す必要はないので、その場で壁に立てかけてしばらく放置しておきましょう。

マットレスの向きを変える

いつも同じ向きで寝ていると、マットレスはその形に変形してしまい、寿命を縮めてしまいます。長くマットレスを使用するためにも、3か月に1度のペースで向きを変えましょう。上下を変えることはもちろんですが、裏表をも変えるようにしてください。

  • 清潔なマットレスを保つためにしたいこと

    清潔なマットレスを保つために定期的なお手入れが大切です

マットレスを掃除する時の注意点

簡単なお手入れで、清潔なマットレスをキープすることができるのですが、マットレスはデリケートです。マットレスのお手入れで注意したいポイントを解説します。

天日干しをしない

マットレスは化学繊維でできているものが多いので、直接日光に当てると劣化が早まってしまう可能性があります。布団とは違った性質を持っているので、マットレスを乾燥させたい時でも天日干しはしないでください。日の当たらないところに干したり、乾燥機を使用しましょう。

水洗いしない

マットレスは厚みがあるので、湿気が残りやすく、水を使って掃除をするとカビなどの汚れの原因になってしまいます。シミやおねしょなどで水分を使った掃除法を試した後には、しっかりと乾燥させるのを忘れないでください。乾かしきらないと、カビなどの新しい汚れを発生させてしまいます。

換気をしながら行う

シーツや布団、枕などにもほこりが溜まっています。マットレスを動かしたり、掃除をするときには家中にほこりが充満したりしないように、換気をしながら行ってください。アレルギー反応など人体に悪影響が出ないように配慮しながら掃除をしましょう。

  • マットレスを掃除する時の注意点

    マットレスを掃除する時の注意点

マットレスを清潔に保って快適な睡眠を

重くて大きいのでなかなかお手入れをしにくいマットレスですが、実はダニやカビ、汚れが溜まりやすい場所です。そのままにしておくと、皮膚の炎症やアレルギー反応を引き起こしてしまう可能性もあります。定期的にお手入れして、清潔なマットレスを保ちましょう。