シャープは、テレビに話しかけるだけで各種操作が行える4K液晶AQUOS「DN1」ラインなど、「AQUOS 4K」3ライン計7機種を5月22日から順次発売する。70V型から50V型まで豊富なサイズをラインナップ。価格はオープンプライスで、店頭価格は65V型「4T-C65DN1」が27万5,000円前後など。

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    65V型AQUOS 4K「4T-C65DN1」

■DN1ライン(音声操作対応)

  • 70V型「4T-C70DN1」:31万9,000円前後 / 5月22日発売
  • 65V型「4T-C65DN1」:27万5,000円前後 / 5月29日発売
  • 60V型「4T-C60DN1」:24万2,000円前後 / 5月22日発売
  • 55V型「4T-C55DN1」:19万8,000円前後 / 6月5日発売

■DN2ライン(音声操作非対応)

  • 50V型「4T-C50DN2」:17万1,000円前後 / 5月29日発売

■DL1ライン

  • 65V型「4T-C65DL1」:20万9,000円前後 / 5月29日発売
  • 50V型「4T-C50DL1」:14万3,000円前後 / 5月29日発売

4K/3,840×2,160ドットの液晶パネルと、8Kテレビの開発で培った映像技術を応用した新開発の4K画像処理エンジン「Medalist S2」を全機種で搭載。上位モデルのDN1ラインとDN2ラインは、低反射パネルや残像感を抑える倍速技術、高音質設計も採用している。DN1ラインはさらに、テレビに話しかけるだけで電源オン/オフや選局、音量調整などの各種操作が行える「ハンズフリー音声操作」に新たに対応した。

LEDバックライトにも違いがあり、DN1ラインの70/65V型とDL1ラインの65V型は直下型、DN1ラインの60/55V型とDN2ライン(50V型のみ)、DL1ラインの50V型はエッジ型。

新開発の「Medalist S2」には、8Kテレビの開発で培った映像技術を投入した「4K超解像アップコンバート」や、4K放送で使われる広色域の映像を色彩豊かに表現する「リッチカラーテクノロジープロ」、明部の白飛びや暗部の黒つぶれを抑えてコントラストを緻密に表現する独自アルゴリズム「スマートアクティブコントラスト」などを備えている。HDR方式はいずれも、HDR10、HLG、Dolby Visionに対応する。

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    第2世代になった画像処理エンジン「Medalist」。同時発表のAQUOS 8Kでは「Medalist Z2」、AQUOS 4KとAQUOS OLEDでは「Medalist S2」と名付けられている

DN1ラインとDN2ラインには、低反射の「N-Blackパネル」を採用し、照明などの映り込みを抑えながら、艶やかな黒を表現できるという。また、動きの速い映像の残像感を抑えてクリアに表示する倍速技術も備えている。

また、DN1/DN2ラインのサウンドに関しては、スピーカーネットのないリフレクター構造を採用し、音声を前方に導く独自設計「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」を採用しており、ネオジウムマグネット採用のツイーターを前向きに、サブウーファーを背面に配置。ミッドレンジのユニットも備え、総合出力は35Wとなる。DL1ラインには、総合出力20Wの2chスピーカー「FRONT OPEN SOUND SYSTEM」を採用した。

このほか、音に包み込まれるような立体感を演出する「音楽ライブ」サウンドモードを全機種で搭載している。

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    「音楽ライブ」サウンドモードの概要

BS4K/110度CS 4Kダブルチューナーを搭載。外付けUSBハードディスクをつなぐと、4K放送を見ながら別の4K放送と地デジ放送などの2番組同時録画が可能だ。

Android TVをシステムに採用しており、NetflixやAmazon Prime Video、U-NEXT、Hulu、ABEMA、Paravi、YouTubeといった映像配信サービスが利用可能。付属のリモコンには、これらのサービスを直接起動できるダイレクトボタンが備わっている。リモコンは従来のものからデザインが変わっており、スリムで軽量な設計を採用して持ちやすくしたという。

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    新しいリモコンの上部。さまざまな映像配信サービスのダイレクトボタンを搭載している

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    リモコンのデザインが新しくなった

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    従来のリモコン(2020年発売のAQUOS 4K「CN1」ライン付属品)

DN1ラインは、Googleアシスタントなどの技術を活用した「ハンズフリー音声操作」に対応。帰宅して手を洗う前や料理中で手が離せないときなど、テレビに話しかけるだけで各種操作が行えるようにした。

テレビが音声に反応していることが点灯状態で分かる、4つのアシスタントLEDも装備。音声操作を使わない場合は、背面のボタンでテレビ内蔵のマイクをオフにできる。

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    「ハンズフリー音声操作」の概要

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    4つのアシスタントLEDがテレビの前面に配置されている

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    テレビ内蔵のマイクをオフにする背面ボタンが一番下にある

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    アシスタントLEDの明るさを下げる設定も備わっている

ほかにも、本体にChromecast機能(Chromecast built-in)を内蔵し、対応するデバイスからキャスト再生が行える。AQUOS向けの“エンタメ・生活情報サポートアプリ”「COCORO VISION」も利用できる。

いずれもHDMI入力は4系統備え、HDMI 4のみARC(オーディオリターンチャンネル)をサポート。DN1/DN2ラインは、2系統(HDMI 3/4)が4K/120Hzの映像入力に対応する。このほか、いずれもコンポジット入力も搭載。音声出力は光デジタルとヘッドホン/アナログ端子(兼用)を各1系統装備する。Ethernet端子も搭載。USB端子は3系統。