あげてもあげても食べ物を欲す成長期の子どもに、「お腹すいてないよっ」と言い聞かせていたあぴママさん(@dayswithapi)。自分の言動を振り返り、「育児の失敗」と題した育児漫画をインスタグラムで投稿していました。

自分が同じことをされてはじめて、これは数々の行為の中でももっともやってはいけない行為の一つなんだな、と思いました。生理的感覚の否定は、場合によっては存在の否定ともなりえる気がします。
悪かったね、あぴちゃん……。
(@dayswithapiより引用)

軽い気持ちで子どもの生理的感覚を否定してしまっていたというあぴママさん。ある日、旦那さんから同じような発言をされ、「生理的な感覚を否定されるのはすごく辛い」ことに気づいたと言います。

大人だって食欲わかないときもあれば、ご飯食べたのにお腹すくことも……。熱がなくてもなぜか辛いときだってあるし、生理痛で休みたい日だってありますよね。この投稿に、読者からは「どきっとしました」「うちの事かな?って位良くあります」「否定してしまっていること、気づけました。ありがとう」「気をつけて子供の様子を見なきゃなあ」と、共感と感謝の声が続々と寄せられていました。

自身の育児を振り返るきっかけになった読者も多いようです。作者のあぴママさんにお話をうかがいました。

ツイ主さんに聞いてみた

―― 旦那さんが「たわむれに真似をした」ことが気付くきっかけになったとのことでした。当時の気持ちについて教えてください

あぴママさん:夫としてはなんの気もなしに、「ただおもしろおかしくいつもの私を真似た」ということだったと思います。だからこそ、とっても軽い気持ちで自分もその言葉を娘に言っていたことを痛感しました。そして、同じ経験をしないと相手の気持ちというのはわからないものだな、とあらためて実感しました。

―― 相当なショックだったんですね

あぴママさん:その出来事があってからは、「自分は頭ごなしに何かを娘に言おうとしていないか」ということを言葉にするまえに点検するようになりました。それも毎回というわけにはいきませんが、努力しています。

―― 今回の投稿に、コメントやいいねなど反響が寄せられています。率直なご感想や、気になったコメントなどはございますか?

あぴママさん:コメントの多さで気になったのは、同じような経験があるパパ・ママの多さです。やはりどうしても親のほうが年長者ですし、人生経験も豊富なので、子どもの感覚をわかった気になって決めつけてしまうこと、これはある程度普遍的なものなのかもしれないと思いました。

おそらく会社での先輩後輩などの経験でもいえることかもしれません。それでも今回の漫画の私の失敗をみて、自分ごととして捉えて反省につなげると言ってくださる方もとても多かったです。自分としては日記みたいな感覚で描いた漫画ですが、読者のみなさんに活かしてもらえてとても嬉しいです。


大人からすれば何気ない言動が、子どもに大きな影響を与えてしまうことも。ドキッとしたパパ・ママも多いのではないでしょうか。