ネストエッグはこのほど、同社が運営する自動貯金アプリ「finbee(フィンビー)」が、2021年3月末時点で累計貯金総額が200億円を突破したことを発表した。同アプリの「貯金データ」をもとに、2020~21年の貯金および消費傾向の変化についても明らかにしている。
同アプリは、日本初の自動貯金アプリとして、2016年12月にサービスを開始。貯金の目的や目標金額、貯金のルールを簡単に設定することができ、ユーザーのライフスタイルに合わせた貯金をサポートする。現在14行と接続しており、幅広いユーザーに利用されているという。
総ユーザーの貯金累計総額は621億円、そのうち銀行口座連携ユーザーの貯金累計総額は203億円、貯金目的累計作成数は47万5,000個、達成数は8万個となった(2021年3月末日時点)。
消費者の生活を反映する「貯金データ」からみる2020年の貯金および消費傾向の変化を分析したところ、2020年の年間貯金平均増加額は、2019年よりも約10万円上回った。
2020年の貯金目的カテゴリの作成数シェアは、例年人気だった「旅行」カテゴリが大幅に減少し、「住まい」カテゴリが大幅に増加。コロナ禍の影響で、お金の使い道に変化が見られたことが明らかとなった。
2021年に入ってからは、「旅行」カテゴリ、「趣味」カテゴリが2020年に比べて増加するなど、作成する貯金目的カテゴリのシェアに変化が出ている。2020年に我慢した旅行、キャンプなどのアウトドア、ゴルフなどの屋外スポーツ、LIVEといった外出を伴う消費意欲の向上が見られることがわかった。
2021年3月末時点のユーザーの性年代比率を見ると、20代女性ユーザーの利用率が最も高く、全体割合の36.4%を占めている。また、全ユーザーのうち20代が全体の約半数だった。