松井証券は4月20日、全国の社会人1~3年目(以下、Z世代)と社会人4~18年目(以下、ミレニアル世代)を対象とした「初任給」と「理想の働き方」に関する世代別の実態調査の結果を発表した。調査時期は2021年3月、有効回答はZ世代300人、ミレニアル世代300人。
2020・21年入社組の初任給の使い道、1位「貯金」
2020年入社の社会人2年目の人に初任給で自由に使えるお金(生活費除く)を何に使ったか聞くと、1位は「貯蓄」(66.0%)との結果に。最も金額を費やした項目も「貯蓄」(39.0%)」が1位で、初任給から貯蓄した金額は「8.8万円」(平均値)だった。
一方、2021年入社の新社会人に初任給の使い道を尋ねると、こちらも1位は「貯蓄」(71.0%)で、最も金額を費やしたいと思う項目でも半数近い47.0%が「貯蓄」と回答。貯蓄に費やしたいと考える金額は「9.3万円」(平均値)で、2021年入社世代は2020年入社世代より貯蓄への意識が高いことが判明した。
給料から貯蓄に回せるようになったのは社会人何年目からか質問したところ、ミレニアル世代は「社会人2.8年目」だったのに対し、Z世代は「社会人1.4年目」だった。また、1年目から貯蓄をしていたと答えた割合を比較すると、ミレニアル世代は56.3%、Z世代は76.6%となり、両者の間で20.3ポイントもの差がついた。
コロナ禍を経て、貯蓄に対する意識は高くなったと思うかとの問いには、全体の74.1%が「そう思う」と回答。続けてコロナ禍を経た貯蓄の変化をみると、「貯蓄を始めた(始めようと思った)」が12.5%、「貯蓄に回す金額を増やした(増やそうと思った)」が29.7%と、3人に1人以上の42.2%に貯蓄に関する行動・意識に変化があったことがわかった。