日立グローバルライフソリューションズは4月20日、次亜塩素酸除菌脱臭機「ジアクリン ZP-GA1000T」を発表した。次亜塩素酸とフィルターのW効果によって、室内の空気の汚れやニオイを分解・捕集してきれいにする。4月24日の発売、価格はオープン、推定市場価格は110,000円前後。

  • 「ジアクリン」ZP-GA1000T

除菌や脱臭に高い効果を発揮する次亜塩素酸を本体内部で生成し、空気清浄に利用することによって、室内の空気中に浮遊する細菌やウイルスを抑制、脱臭する。25平方メートル(約6畳)の密閉した空間を利用したテストでは、浮遊する細菌やウイルスを約20分で99%以上抑制する結果を得たという。

運転モードは次亜塩素酸モード、加湿モード、空清モードの3種類。それぞれ、静・中・強・ターボの4通りから運転の強さを選べる。

次亜塩素酸モードは、付属の塩化ナトリウム(1包)と家庭の水を、本体の水タンクに入れて使う。消耗品となる塩化ナトリウムは300包が標準で付属し、4,400円(300包)で購入できる(ZPS-GA1000T)。

次亜塩素酸モードで運転を開始すると、タンク内の水と塩化ナトリウムを次亜塩素酸生成ユニットが電気分解。高濃度の次亜塩素酸(電解水)を生成して、加湿フィルターに浸透させる。本体に取り込んだ空気が加湿フィルターを通過するときに、空気を浄化する仕組みだ。

本体が取り込む空気の経路は、ステンレスプレフィルター、アレルオフHEPAフィルター、洗える脱臭フィルター、加湿フィルターという順。これらのフィルターを通って浄化した空気を、室内に排出する。清浄時間は、次亜塩素酸モード時と加湿モード時が8畳で10分。空清モード時が8畳で7分。

アレルオフHEPAフィルターは、0.3μmの微粒子を99.97%以上捕集。捕集したスギ、ブタクサ、カバノキの花粉、ダニのフン、ネコのフケなどに含まれるアレル物質の活動を、フィルターに塗布したアレルオフ成分が抑制する。

本体内部には、お手入れの容易なステンレス・クリーン・システムを採用。プレフィルターは自動お掃除機能を備え、お手入れの目安が約1年に1回となっているなど、運用の手間を少なくしている。

本体サイズはW360×D278×H669mm、重さは13.3kg。風量は次亜塩素酸モード時と加湿モード時が最大約6.7立方メートル/分、空気清浄モード時が最大約9.2立方メートル/分。加湿量は次亜塩素酸モード時が最大約550mL/時、加湿モード時が最大約800mL/時。

運転音は、次亜塩素酸モード時で20~48dB(静~ターボ)、加湿モードおよび空清モード時で15~55dB(静~ターボ)。一日あたりの電気代は、次亜塩素酸モード時で約5~28円(静~ターボ)、加湿モードおよび空清モード時で約5~58円(静~ターボ)となっている。