講談社は20日、電気機関車EF65形の運転室にいる感覚を味わえるVR映像作品『人気貨物列車で行こう EF65』(約32分間)の先行独占配信を「DMM.com 動画」にて4月21日から開始すると発表した。

  • 電気機関車EF65形

車両の運転席などから見える風景を収録した「前面展望」作品は、数多くの車両・路線のものがリリースされてきたが、『人気貨物列車で行こう EF65』はVR映像によって、運転室にいる感覚を味わえる点が最大の特徴。HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着して視聴することで、首の動きに合わせて視点が移動し、仮想現実を味わえる。

パノラマバージョンは上下180度・左右200度、3Dバージョンは上下左右180度の視野角を有し、視聴者は自分の見たい箇所を自由に見られる。パノラマバージョンでは、背面に自車位置を見られるナビゲーションマップを入れる工夫も施している。

  • 運転席などから見える風景を収録

電気機関車EF65形は、かつて東海道・山陽本線などを走った花形列車、ブルートレインを牽引した経歴を持つ。EF65形が走る姿を外から見ることはできても、運転室に入ることはできないが、今回の作品では運転席に乗っているようなリアルな体験が可能となる。

収録されている区間は、JR貨物の新鶴見信号場から東京貨物ターミナル駅までの約32分間。出発した列車はしばらく湘南新宿ラインなどと並行し、貨物専用路線の尻手短絡線に入る。その後、南武線を通り、専用の海底トンネルを抜けて終点へ向かう。このように、ほぼ貨物専用線を通ることから、車窓風景も普段は見られない景色となっている。

さらに、通常の映像は1秒間に30フレームが基本となっているが、この作品は倍の60フレームで撮影しているため、動きのある映像でなめらかな動きも表現される。

  • 『人気貨物列車で行こう EF65』

『人気貨物列車で行こう EF65』は約32分間の3D映像作品で、画質は4K(HQ仕様に対応)。VR対応デバイスはパソコン・iPhone・Android・Gear VR・Oculus Go・Oculus Quest・PlayStation VRとされている。価格は、3D(HQ)版が1,980円、3D(通常)版が1,480円、パノラマ(HQ)版が1,280円、パノラマ(通常)版が780円。4月21日から1年間、「DMM.com 動画」にて先行独占配信される。