長引くコロナ禍にあって、外食の機会がめっきり減ってしまった、という人は多い。会社への出勤もリモートワークに置き換わり、ランチタイムも自宅でという人もいるだろう。日々の自炊に疲れ、簡単にカップ麺で済ませてしまうといったこともありがちだ。
カップ麺ではラーメン系が一般的だが、脂過多のこってりラーメンばかりではどうしても飽きが来る。そんなときに頼りになるのがうどん・そばの和風麺、とくにあっさりと食べられるカップそば。いまや定番となっている東洋水産の和風カップ麺シリーズ、"マルちゃんのカップそば"をリピートしている人も多いかもしれない。
今回はマイナビニュース会員505人に「マルちゃんのカップそばの好きな種類」などを聞いた。
1カ月にマルちゃんのカップそばを食べる回数はどのくらいですか?
最初に、1カ月に東洋水産(マルちゃん)のカップそばを食べる回数を聞いた。
順位 | 回数 | % |
---|---|---|
1位 | 1回 | 32.9% |
2位 | 2回~5回 | 29.1% |
3位 | 0回 | 25.7% |
4位 | 6回~10回 | 6.9% |
5位 | 11回~15回 | 2.4% |
6位 | それ以上 | 2.0% |
7位 | 15回~20回 | 0.8% |
1位は、月に「1回」で32.9%。2位は「2回~5回」で29.1%で、合わせると62.0%の人がマルちゃんのカップそばを月に「1回~5回」の頻度で食べていることがわかった。3位「0回」(25.7%)を挟んで、4位は「6回~10回」(6.9%)。以下、5位「11回~15回」(2.4%)、6位「それ以上」(2.0%)、7位「15回~20回」(0.8%)と続いた。
ちなみに「それ以上」と答えた人に具体的な回数を聞いたところ、25回から50回までの回答が寄せられた。仮に30回の人であれば、1日に1個の割合でカップそばを食べている計算になる。
続いて、最も好きなカップそばの種類を聞いた。順位は、以下の通り。
好きなマルちゃんのカップそば‐ランキング結果
順位 | 商品名 | % |
---|---|---|
1位 | 緑のたぬき天そば | 58.7% |
2位 | 紺のきつねそば | 9.6% |
3位 | うまいつゆ 鴨だしそば | 9.3% |
4位 | うまいつゆ 肉そば | 8.0% |
5位 | おそば屋さんの鴨だしそば | 5.9% |
6位 | 和庵(なごみあん)天ぷらそば | 4.0% |
7位 | その他(自由回答) | 2.1% |
8位 | うまいつゆ 塩分オフ 天ぷらそば | 1.3% |
9位 | 山菜乱切りそば | 1.1% |
1位は、同社のカップそばの代表作「緑のたぬき天そば」となった。鰹節だしを利かせた香り高いつゆに、喉越しの良いそば、香ばしい小えび天ぷらが楽しめる、同社自慢のカップそばとなる。地域によってつゆのだしを変えており、東向けつゆは鰹節だしを利かせ醤油と砂糖を合わせたもの。西向けつゆは鰹節・煮干・雑節・昆布のだしを利かせるなどの調整を行っている。
2位の「紺のきつねそば」は、喉越しの良いそばに、鰹と昆布のだしを利かせた風味豊かなコクのあるつゆがベストのマッチング。ふっくら甘いお揚げ入りのきつねそばとなっている。
3位「うまいつゆ 鴨だしそば」は、喉越しの良いそばに鴨だしと昆布、椎茸の旨味を利かせたやや甘めのうまいつゆを合わせている。香り豊かな液体つゆ付きとなる。
4位には同じく香り豊かな液体つゆ付きの「うまいつゆ 肉そば」。喉越しの良いそばと豚肉の旨味、醤油のコク豊かな甘めのうまいつゆのコンビネーションが味わえる。
5位には「おそば屋さんの鴨だしそば」がランクイン。なめらかなそばに鴨だしの旨み・醤油感と甘さが上品なコクのあるつゆに仕上げている。香味豊かな液体つゆ仕立ても特徴となっている。
カップそばランキング上位5つに対するコメント
それぞれの商品を選んだ理由を聞いた。主なコメントは、以下の通りとなる。
「緑のたぬき天そば」
「昔ながらの『緑のきつねそば』、あと乗せサクサク天ぷらが美味しい」(女性/42歳/医療・福祉・介護サービス)
「昔からあり、全国の殆どの店に置いている。サクサクした天カスも美味しい。年越しは必ずこの商品を食べています」(女性/59歳/化粧品・医薬品)
「昔からある定番商品で、夜食が食べたいときストックしておくと、新商品の新しい味より安心感があるので」(男性/50歳/専門店)
「昔からずっと食べていて変わらぬ味が好きなのと、かき揚げ天ぷらが汁にしみて柔らかくなったところを食べるのが最高だからです」(男性/57歳/海運・鉄道・空輸・陸運)
「随分前からあるカップめんなので、なじみがあるし味もわかっていて安心感がある。また、天ぷらと出汁がまざるとますますおいしくなる」(男性/63歳/その他電気・電子関連)
「『赤いきつね』と『緑のたぬき』は昔から食べていて、もう生活の一部になっている」(男性/62歳/通信関連)
「小腹がすいた時にもってこいの食べなれた味なので、非常食として常備しておくにもピッタリだと思う」(男性/34歳/教育)
「たまには違った味のものを食べたくなる時もあるが、やっぱり王道の『緑のたぬき』が一番おいしいと思う」(男性/58歳/ソフトウェア・情報処理)
「定番商品で、何十年も食べています、箱買いしています。たまに紺に浮気しますが、定番の緑に戻って来ます。武田鉄矢さんのCMも、これからも長く続けて欲しいと思っています」(男性/48歳/ホテル・旅館)
「定番商品でどこのスーパーに行っても売られていて、カップ麺はお湯で戻した場合、うどんよりもそばのほうが自然な仕上がりになり、かき揚げ天ぷらとの相性も良いように感じる」(男性/63歳/その他)
「以前よりもかき揚げが美味しく思える。なかなかインスタントでは、かき揚げの美味しいものは少ない」(女性/52歳/専門店)
「天ぷらがサクサクでとても美味しいです。出汁も美味しく、全部飲んでしまうくらいです。休みの日の昼ご飯によく食べてます。みんなが親しみやすい味かと思います」(男性/48歳/食品)
「いつ食べてもおいしく食べられるので。おつゆにいい感じに浸った天ぷらもおいしく、そばもつゆも最後までおいしくいただけます。『赤いきつね』も大好きです」(男性/52歳/電力・ガス・エネルギー)
「とにかく出汁が美味しいです。コクがあって飲みやすい、他のそばつゆと比べてゴクゴク行けるところが良いと感じてます。また、サクサク天かすも食感が強くて美味しいと思います」(男性/53歳/その他)
「紺のきつねそば」
「きつねうどんが好きで、そばタイプも食べてみたら美味しかった」(男性/43歳/医療・福祉・介護サービス)
「大好きなお揚げが入っているのに加えて、好物の蕎麦であるから」(男性/51歳/その他)
「きつねそばは珍しく、確か他のメーカーではないはず」(男性/50歳/その他)
「某メーカーの同様商品よりも、味の好みが自分に合っていて好きだから」(男性/49歳/物流・倉庫)
「カップめんの時は天ぷらそばでなく、甘辛な油揚げが入っているきつねそばが多いです。うどんの時もきつねうどんにします。その油揚げが美味しいからです。あと、天ぷらそばの天ぷらは、食べ進めていくと粉々になり跡かたもなくなってしまいますが、きつねの油揚げは最後まで残っていて、気分の持ちようだけなんですが、なんだか得した気分になるためです」(男性/58歳/その他)
「味も好きですけど、私の地元では値段的にもお手頃で販売しているので」(男性/59歳/その他)
「うまいつゆ 鴨だしそば」
「おだしが最高においしい。ホンモノという感じ」(女性/64歳/生命保険・損害保険)
「鴨が好きなことと、出汁が利いているので、旨味とこってり感のバランスがほど良い」(男性/60歳/その他金融)
「鴨のだしがよく出ていて、味がちょうどよくてうまみがあり、美味しくて食べ飽きないところがすごく好き」(女性/62歳/医療用機器・医療関連)
「他のメーカではあまり売っていないので購入しました。出しが利いていて、とてもおいしかったです」(男性/63歳/その他)
「自分が落ち込んでいた時によく食べていて、その時になって初めてその存在の大きさに気づきました」(男性/41歳/その他)
「うまいつゆ 肉そば」
「つゆがとてもおいしく、どこのメーカーも出せない味だから」(男性/53歳/医療用機器・医療関連)
「肉とそばの組み合わせが絶妙で、スープのだしの味も好きな味なので」(男性/49歳/その他)
「ダシと麺が絡みつき、そこにジューシーな肉が追い討ちをかけ、間違いない美味しさ」(男性/37歳/広告・出版・印刷)
「おそば屋さんの鴨だしそば」
「鴨が好きなので食べてみたら、美味しかった」(女性/45歳/その他)
「鴨そばは、他のメーカーになかなか無いから」(男性/53歳/建設・土木)
「だし汁が美味しい。最近は年越し蕎麦としても食べている」(男性/47歳/その他)
マルちゃんのカップそばまとめ
調査の結果、マルちゃんのカップそばを食べる回数は月に「1回」が32.9%、「2回~5回」が29.1%となり、全体の6割以上が月「1回~5回」ほどの頻度で食べていることがわかった。
好きなマルちゃんのカップそばの種類を聞いたところ、トップ5は1位「緑のたぬき天そば」(58.7%)、2位「紺のきつねそば」(9.6%)、3位「うまいつゆ 鴨だしそば」(9.3%)、4位「うまいつゆ 肉そば」(8.0%)、5位「おそば屋さんの鴨だしそば」(5.9%)となった。やはり6割近い支持を集めた看板商品「緑のたぬき天そば」の、圧倒的な強さが目立つ。
それぞれの商品を選んだ理由を聞いた。「緑のたぬき天そば」では、「昔ながら」「定番」「王道」といったキーワードが頻出している。後のせのサクサク感が楽しめるかき揚げの天ぷらの美味しさを評価する声も多かった。また、「赤いきつねうどん」と共に常備しているというコメントも見られた。
「紺のきつねそば」では大判のお揚げを、うどんではなくそばで味わいたいというニーズをうまく掬い上げている。寄せられた声では、「きつねうどんが好きで、そばタイプも」「大好きなお揚げに加えて、好物の蕎麦」「きつねそばは珍しい」といった表現が印象的だ。
3・4・5位となった「うまいつゆ 鴨だしそば」「うまいつゆ 肉そば」「おそば屋さんの鴨だしそば」の3商品はいずれも、「だし」の美味しさを好感する声が非常に多かった。各商品名でも謳われているように、メーカーも本格的な「だし」の開発には大いに力を入れていることだろう。今回の評価は、その努力がユーザーにもきちんと伝わっていることの証明となったのではないだろうか。
マルちゃんのカップそばで最初に販売された商品「緑のたぬきそば」は、世界初のカップうどんである「マルちゃんのカップうどんきつね」(1975年9月発売)のリニューアル版「赤いきつねうどん」(1978年8月発売)に遅れること2年の、1980年(昭和55年)8月に発売。以来、40年以上にわたりカップそばの定番中の定番として、多くの人たちに親しまれている。
武田鉄矢を主演とする「赤いきつねうどん」「緑のたぬきそば」のコミカルなCMも発売以来のロングランを続けていて人気が高い。今回のアンケートは「緑のたぬきそば」の、「赤いきつねうどん」に匹敵する存在感の凄さを改めて確認できるものとなった。
※写真と本文は関係ありません
調査時期: 2021年3月3日~2021年3月3日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数:505名(男性) 377人、女性)128 人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート