ユアサプライムスは4月19日、エアコンのない部屋や冷房が届かない場所に工事なしで設置できる「どこでもエアコン」の新製品(2モデル)を発表した。発売は4月下旬。全国のホームセンターや、ユアサプライムスの直販サイト「ユアサプライムス.com」などで販売する。
価格は、冷房・送風・除湿の「どこでもエアコン冷房(YMC-15C)」が49,800円、冷風・送風・除湿に加えて暖房機能を持つ「どこでもエアコン冷暖(YMHC-15C)」が59,800円。
近年は猛暑日の記録を更新する地域が増加し、また新型コロナウイルス感染拡大防止のためにパーティションで空間を区切っていたりすると、熱がこもりやすい。コロナ対策でこまめに換気していると、エアコンが効きづらいケースも出てくる。
ユアサプライムスは2020年春に、新たにエアコンが設置しづらい環境や、エアコンが能力不足となっている環境に向けて、スポット的に使えるコンプレッサー式コンパクト冷風機「どこでもエアコン」を発売した。今回の新モデルは、どこでもエアコンのラインナップを広げ、大型化してより広範囲に送風できるようにしたものだ。
サーキュレーターとして洗濯物の部屋干しにも活躍
新モデルではキャスターを採用。取っ手とキャスターによって移動が容易になり、設置性が高まっている。
冷房時の排熱は、付属のダクトホースで背面から離れたところに排出できる。窓パネルを利用すれば、屋外の熱を取り込むことなく排熱可能だ。
風量の調節は2段階。冷房だけでなく送風と除湿機能も標準で備えるため、エアコンの冷気が直接肌に当たらないよう、サーキュレーターとして使用したり、洗濯物の部屋干し時に衣類の乾燥に利用することもできる。入タイマーと切タイマーは24時間。
冷房運転時では「おやすみモード」を装備。風量「弱」で運転し、1時間経過するごとに設定温度を1℃ずつ上昇させる。6時間後には運転が自動で停止し、睡眠時に室内が冷えすぎるのを防ぐ。
本体は白を基調とし、家庭のどこに置いても違和感のないデザイン。標準でリモコンが付属する。
どこでもエアコン冷房の主な仕様(50Hz時、カッコ内は60Hz時)は、冷房能力が1.8(2.0)kW、消費電力が620(710)W。室温27℃・湿度60%の屋内における除湿能力は、一日あたり17(20)Lとなっている。窓パネル取付範囲は窓高さ810~1,450mm、排熱ダクトは約0.4~1.4m伸縮、電源コード長さは1.8m。本体サイズが約W320×D320×H710mm、重量が約22kg。
どこでもエアコン冷暖の暖房能力は1.8(2.1)kWで、そのほかの仕様はどこでもエアコン冷房と共通。