牛乳瓶に詰められたイクラやホタテなどの海の幸。岩手県の隠れた名物・瓶ドンを知っていますか? 今、オンラインでも手に入るということで、さっそく取り寄せて実食してみました。

  • 岩手県宮古市の名産・瓶ドンとは?|

瓶ドンとは

三陸海岸に面する岩手県宮古市。漁業が盛んなこの地では、獲れたてのウニを牛乳瓶に詰めて保存する習慣があり、それにヒントを得て考案されたのが「瓶ドン」なのだそうです。

  • なぜ牛乳瓶に海の幸が……|

牛乳瓶の中には、ウニやいくら、サーモンなどの具材がギュウギュウに詰まっていて、それをご飯にぶっかけて食べるというスタイル。牛乳瓶という地味な入れ物なのに、ここに海の幸が詰め込まれるだけでこんなにも食欲が掻き立てられるとは……。

宮古市内の飲食店で提供されているのですが、このコロナ禍でなかなか岩手県まで行けないなぁと思っていると、オンラインでも入手できるとのこと。今回は浄土ヶ浜パークホテルの公式オンラインストアで販売されている「“瓶ドン 浜ノ宝” 3本セット」(4,200円)を取り寄せてみました。

ご飯にかけるだけで海鮮丼が

数日後、冷凍状態で瓶ドン3本セットが到着しました。食べる前に冷蔵庫で解凍しておきます。

  • 浄土ヶ浜パークホテルの「“瓶ドン 浜ノ宝” 3本セット」(4,200円)

届いたのは、「完熟いくら」「いくら帆立めかぶ三層」「鮭の身とイクラの紅葉漬」の3本。瓶の上の方までぎっしりと具材が詰まっていてまさに宝石箱のようです。中身は80gとそこまで多くないので、小盛のご飯がちょうどいいかもしれません。

では、炊きたてのご飯にかけていただきます!

  • 瓶のフタを開けてご飯にかけるだけ

まずは「いくら帆立めかぶ三層」。ご飯の上に出してみるとめかぶがたっぷり入っていて、食べ応えもありそうです。味付けされているので、かけるだけでそのまま食べることができます。3色の組み合わせが見た目にも美しい。

  • いくら帆立めかぶ三層

食べてみると、ねばねばのめかぶが帆立やいくらと絡んでとてもよく合います。「いろいろ乗った海鮮丼が食べたい!」という欲張りさんにはこれがオススメです。

続いて、「完熟いくら」。しょうゆ漬けされているので、こちらも味付けは必要ありません。食感の良いいくら一粒一粒から海の香りが漂ってきます。

  • 完熟いくら

最後は「鮭の身とイクラの紅葉漬」。紅葉漬とは、鮭といくらを米麴で漬け込み発酵させた伝統的な保存食です。

  • 鮭の身とイクラの紅葉漬

ちょうどいいしょっぱさに漬け込まれたぷりぷりのサーモンといくらが、合わないわけがありません。最高の親子丼です。米麹のまろやかさもアクセントになって、ご飯によく合います。

今回はこちらの3種類を実食しましたが、瓶ドンはお店によって具材や味付けも異なるのだそう。浄土ヶ浜パークホテル以外にも、オンライン販売を行っている店舗もあるので、気になった方はぜひ調べてみてください。

なかなか気軽に旅行ができない今、お取り寄せできる名産品でプチ旅行気分を味わっているのもいいかもしれませんね。