日本経済団体連合会はこのほど、2020年「夏季・冬季 賞与・一時金調査結果」を発表した。同調査は1953年から毎年実施しているもの。調査対象は経団連企業会員及び東京経営者協会会員企業、有効回答は357社。

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産業別の状況は?

賞与・一時金の水準を非管理職・管理職別にみると、非管理職は夏季が前年比1.5%減の74万1,504円、冬季が同4.4%減の68万3,471円。管理職は夏季が同3.0%減の151万1,632円、冬季が同5.2%減の134万5,972円となった。コロナ禍等の影響で、夏季・冬季ともにリーマン・ショック後の2009年に次ぐ減少幅を記録した。

産業別の状況(非管理職平均)をみると、製造業は夏季が同3.5%減の72万7,704円、冬季が同5.5%減の69万7,662円。非製造業は夏季が同0.3%増の75万3,771円、冬季が同3.3%減の67万679円と、非製造業の夏季以外で前年より減少した。

  • 産業別 賞与・一時金支給額 -非管理職平均-(出典:日本経済団体連合会Webサイト)

産業ごとにみた場合、製造業では、夏季・冬季ともに前年より減少した産業が多い中、食料品(夏季1.0%増、冬季4.7%増)と紙・パルプ(夏季5.6%増、冬季2.3%増)は夏季・冬季ともに前年より増加した。

非製造業では、夏季に比べて冬季にマイナスとなった産業が多い中、運輸・通信業(夏季1.0%増、冬季1.6%増)は夏季・冬季ともに前年比プラスとなった。なお、マイナス幅が最も大きかったのは、夏季・冬季ともにサービス業(夏季1.5%減、冬季6.1%減)だった。