アドビは、絵文字のダイバーシティとインクルージョンに焦点を当てたグローバル調査の結果を発表。調査対象国は米国、英国、ドイツ、フランス、日本、オーストラリア、韓国を含む7カ国、7,000人の絵文字ユーザーにヒアリングした。

  • アドビが絵文字に関する国際的調査を実施

    アドビが絵文字に関する国際的調査を実施

今回の調査に応じた各国の絵文字ユーザーうち83%は、絵文字はより包括的な表現を増やしていくべきだと回答。また、自分のアイデンティティが現在の絵文字のラインナップに反映されていると感じているのは、ほぼ半数の54%となった。こうした結果を受け、アドビの岩本崇氏は「異なる文化、年齢層、民族を含む代表的な絵文字を増やすことは、絵文字ユーザーが自分自身をよりよく表現するための鍵となります」とコメントしている。

障害を持つ絵文字ユーザーのうち、現在利用可能な絵文字によって自分が表現されていると感じているのは、37%にとどまった。最近追加された車椅子や補聴器などに加えて、さらに多くの「サポート器具や機器」を示す絵文字の追加を望む声があがった。

  • 絵文字ユーザーの半数以上(55%)が絵文字をカスタマイズして使用

    絵文字ユーザーの半数以上(55%)が絵文字をカスタマイズして使用

絵文字のなかでも、人物の肌(および連動した髪の色)はカスタマイズ可能。この調査の回答者のうち、55%が自分の絵文字をカスタマイズしていると答えた。また58%の回答者は、個人のアイデンティティをよりよく反映するため、絵文字のカスタマイズオプションが増えてほしいと考えている。

アドビは絵文字の追加をしたい人々を支援する組織「Emojination」と継続的なパートナーシップを結んでいることを紹介。個人が絵文字をよりよくしたい、あるいは自分の属性を反映したいと考えたときは、Unicodeの承認プロセスの補助を行うこの団体との連携も検討するよう示唆している。調査の詳細はAdobe Blogにて読むことができる。