俳優・藤木直人が、WOWOWで7月からスタートする連続ドラマ『黒鳥の湖』で主演を務めることが19日、明らかになった。
原作は宇佐美まことの同名小説。複雑に絡み合う現在と過去、人々の闇や傷、次第に明らかになっていく驚愕の事実、衝撃のクライマックス… 。"因果応報"という言葉が登場人物だけでなく見る者にも突き刺さるサスペンス・ミステリー。
藤木が演じるのは、ザイゼンコーポレーションの社長で過去の過ちに罪悪感を感じながら次第に翻弄されていく主人公 ・財前彰太。また、彰太の妻で事件に巻き込まれていく中で過去の秘密が明らかになる財前由布子役に吉瀬美智子、寺の住職の息子で由布子が参加した"瞑想の会"を開く若院役にWOWOWドラマ初出演の三宅健、若院の母親で由布子の精神的な支えになり、良き相談相手となる大黑様役に財前直見の出演も決定。
藤木は「原作を読んだ時、今起きている事件と18年前の事件がどう関わってくるのか? まったく先が読めず、彰太と一緒に翻弄され、そしてその結末に驚かされました。あの人がこの世からいなくなったらどうなるんだろう? 誰しもが心によぎ ったことはあると思います。決して他人事ではなく共感できるキャラクターにしたいと思いました」とコメント。
吉瀬は「内容が複雑で由布子も秘密を持っていながらの生活ですが、芯は強く彰太と出会ったことによって救われた部分もあります。品があり、優しさの中にも強さを持っている女性だと思います。サスペンスを楽しんでいただきながらも、因果応報というテーマを心にとどめていただけたらと思います」と自らが演じるキャラクターについての感想を述べた。
三宅は「ドラマでミステリー作品に出演させていただくのは今回が初めてなので、これまで見せたことのなかった自分をお見せできるのではないかと思いました。また、WOWOWでは初めてのドラマ出演になりますので楽しみにしております」と意気込みを語ると共に、「世の中は帳尻が合うように出来ていて、悪いことをすればいずれ暴かれ、必ず報いはやってくるのだなと思いました」と作品のテーマについてコメント。
そして財前は「脚本の登場人物それぞれに心の闇と自分の中の正義があって、ラストまでハラハラドキドキ謎を楽しんで読ませていただきました。大黑様は、世話好きで、優しくて、この人に悩みを話すと安心する。そんな器の大きい方なんだろうなぁと感じました」と語っている。