JR北海道とJR東日本はこのほど、北海道・東北新幹線を活用した荷物の定期輸送を開始した。鮮魚類と駅弁を函館から東京駅へ輸送する。
鮮魚は、いずれも函館市内の鮮魚卸「マルショウ小西鮮魚店」と「マルヒラ川村水産」が荷主となり、イカ・ホタテ・ホッケ・エビ・ヒラメ・ウニなど、その日にとれた品物を発送する。
輸送に使う列車は、新函館北斗駅9時35分発「はやぶさ18号」と10時53分発「はやぶさ22号」(ともに東京行)で、各列車30箱を新幹線の業務用室内空きスペースに積み込む。市場休業日などを除く年間約250日の輸送を予定しており、東京駅で取り降ろした商品は同駅構内の店舗や首都圏の飲食店などに納品する。
弁当の輸送は4月21日から開始。北海道キヨスクの「駅弁の函館みかど」弁当工場で製造した「蝦夷ちらし」と「鰊みがき弁当」を毎日約80食輸送し、東京駅構内「駅弁屋 祭グランスタ店」で販売する。今後は百貨店の催事などに合わせた鮮魚や農産物のスポット的な輸送も行うとしている。