JR西日本は、長門湯本温泉まち、ならびに星野リゾートと連携し、長門市で親しまれている柑橘「ゆずきち」をテーマにしたイベント列車「ゆずきち号」を6~9月に運行すると発表した。
「ゆずきち号」は長門湯本温泉が山口県の観光の拠点となることをめざす取組みの一環として、「旅先だけでなく移動中も非日常の体験をしてほしい」との思いから企画された列車。「○○のはなし」車両(キハ47形7000番台)を使用し、新下関~長門市間を山陰本線経由で運行する。
上り列車(長門市行)では、車窓の景色を楽しみながら、この列車のために作られた萩焼きの器でアフタヌーンティーを楽しむ。ほうじ茶や紅茶、ハーブティなど5種類の茶葉から好みのものを選んで量を調合し、オリジナルブレンドのお茶を作ることもできる。アフタヌーンティーのお供として、「ゆずきち」や夏みかんを使ったビスコッティとマカロン、萩市・長門市などの製菓店などで作った「ゆずきち号」オリジナルの焼き菓子やパンなどを提供する。
下り列車(新下関行)では、「ゆずきち」を使ったスイーツボックスと冷たいドリンクを提供。途中の阿川駅で10分間停車し、阿川地域や山陰線沿線の食材をふんだんに用いた飲食を提供する。地元こだわりの土産品を販売する駅敷地内のカフェ「Agawa」にも立ち寄る。
列車内は上り・下りとも、この列車のために作った「ゆずきち」と夏みかんのオリジナルオイルの香りを漂わせ、さわやかな雰囲気を演出する。運転日は6月15・17日、7月13・20日、9月8・29日。7月13日催行分まで阪急交通社、7月20日催行分以降は日本旅行で販売する。