窓のサッシは汚れが溜まりやすい場所ですが、かんたんに掃除することができます。この記事ではサッシ汚れの原因や掃除頻度、効率的な掃除方法を紹介します。サッシ掃除に役立つ便利グッズも実際に使ってみたので参考にしてみてください。
窓サッシの汚れについて
サッシは窓の内側と外側とで汚れの種類が異なります。どのような汚れがついているのでしょうか。
サッシに含まれる汚れの種類
内側
サッシの内側は生活していて出てくる汚れ、たとえばホコリやダニ、髪の毛などが溜まっていきます。さらに、キッチンが近い場合には油ハネ、タバコを吸う機会が多ければヤニ、結露などが多い時期にはカビや雑菌などが溜まりやすいです。外側
サッシの外側は、雨や風で運ばれてきた汚れが中心です。大きなごみではありませんが車の排気ガスや、砂、ホコリなどのゴミなどの汚れが溜まりやすくなっています。台風のあとには小さな葉っぱが挟まる場合があるほか、時期によっては花粉や黄砂、海に近い場所では潮が付着する場合もあります。
サッシを掃除する目安の時期や頻度
サッシを掃除する頻度は、汚れの程度により異なります。サッシは主にホコリなどが積もっている状態なので、かんたんな掃除を月に1回、徹底的な掃除を半年に1回程度行うときれいな状態が保てます。
日本の場合、スギやヒノキの花粉が多く飛散する時期や結露が発生しやすい冬場はサッシが汚れやすいです。そのため、徹底的に掃除をするタイミングとして、花粉の飛散が終わる6月頃と、結露やカビが発生しやすい冬に掃除するのがおすすめです。
サッシの掃除は月1回のふき取りでOK
月1回定期的に掃除する場合は、汚れがそれほど溜まっていないため、汚れをさっと集めて捨てるような掃除で構いません。ほとんど時間をかけず手軽にできます。
サッシ掃除の道具
かんたんにサッシを掃除する場合は、以下のような道具があると便利です。
汚れを吸い取るもの:掃除機、ほうき(隙間ノズル)
汚れをふき取るもの:ぞうきんやキッチンペーパー
手軽に済ませたい場合やそもそも汚れが少ない場合は、タオルなどでさっと拭きあげるだけでもかんたんに汚れが落とせます。
大きなホコリを取り除く
サッシに大きな汚れがある場合は手で取り除き、掃除機やほうきなどで一度ホコリを吸い取りましょう。そのあと、乾いたぞうきんやキッチンペーパーなどで残ったホコリをふき取ります。
あまり汚れていないと感じた場合には、ティッシュペーパーをサッシの溝にあわせて左右に拭きとるだけで構いません。
水拭き
もう少していねいに掃除をする場合には、ホコリを取り除いたあとでぞうきんやキッチンペーパーなどを水で濡らしてサッシを拭き取りましょう。より細かい汚れが取りやすくなります。
サッシの汚れを徹底的に掃除する方法
半年に1回を目安にサッシ掃除を行う場合は、見た目はそこまで汚れていないようでも、カビなど体調に影響を及ぼしかねない汚れがあることを前提に細かい部分まで掃除をしましょう。
サッシ掃除の道具
徹底的にサッシを掃除する場合は、以下のような道具があると便利です。
- 汚れを吸い取るもの:掃除機、ほうき(隙間ノズル)
- 汚れをかきだすもの:歯ブラシ、つま楊枝、定規(薄く固いもの)など
- 汚れをふき取るもの:スポンジ、ぞうきん、キッチンペーパーなど
- 汚れを流すもの:水入りのペットボトルなど
- 特に汚れがひどい場合:台所用洗剤
【実践】サッシ掃除をしてみた
ここではサッシを徹底的に掃除する方法について、具体例を交えて紹介します。掃除前の状態では、特に窓の外側に多く汚れが溜まっています。また一部には小枝や綿ボコリなどが挟まっている状態です。
大きなホコリを取り除く
まずサッシが乾いている状態で大きなホコリを掃除機やほうきなどで取り除きます。はじめからサッシに水をかけて濡らしてしまうと、ホコリや汚れが固まってしまって取りづらくなるため避けましょう。
細かい汚れをブラシでかき出す
細かい部分は歯ブラシやスポンジなどでこすると取り除きやすいです。なお、固まっている汚れは軽くサッシを叩くようにすると汚れがヒビ割れて取り除きやすくなります。
サッシの汚れをこすり落とす
水を含ませたスポンジを使ってレールの部分も掃除しましょう。
汚れの激しい箇所や狭い場所にはヘラや定規など固いものにキッチンペーパーなどを巻き、奥まで差し込んだ状態でこするのがおすすめです。
また、どうしても落ちないしつこい泥や汚れがある場合は、スチームクリーナーなどで蒸気をあてて汚れを浮かせてみましょう。
水で汚れを洗い流す
大きな汚れを取ったあとは水を流しながら細かい汚れを落とします。部屋の内側から外側に向かい水を流して、水抜き穴から外へ水と汚れを洗い流しましょう。
乾いたぞうきんでサッシを拭きとり
最後に乾いたぞうきんなどでサッシを拭きあげて掃除は完了です。
サッシ掃除に役立つおすすめグッズ
サッシ掃除は特別な道具は不要ですが、かんたんに入手できる便利アイテムもいくつかあります。
隙間ノズル
掃除機でサッシを掃除する場合は、細いノズルがあると便利です。100円ショップなどには、ほとんどの掃除機に取り付け可能なものが売っています。大きなホコリを集めたり、狭い場所のホコリを勢いよく吸い上げたりすることができるのでおすすめです。
また、サッシに水をかける場合に、水を入れたペットボトルに取り付けて使うタイプのブラシもあるのでチェックしてみてください。
塩素系漂白剤
結露などでカビがある場合には、塩素系漂白剤やカビ取り剤を使用しましょう。必要に応じてゴム手袋やマスク、ゴーグルなどを使い、作業中の換気をするようにしてください。
掃除をする場合は、サッシの汚れを取り除いてから黒カビのある部分に塩素系漂白剤をスプレーしてキッチンペーパーを乗せます。漂白剤が黒カビと密着している状態で15分ほど時間をおき、新しいキッチンペーパーでサッシを拭きとって完了です。
なお、ゴム製の部品が傷む可能性があるため、サッシの黒カビを落としたあとは、じゅうぶんに水をかけて塩素系漂白剤を流しましょう。
スポンジ
水を含ませたスポンジはサッシに水を流しながら拭き掃除ができて便利です。レールの高さにあわせてスポンジに切り込みを入れるとサッシのレール部分の汚れが落としやすくなります。ネットがついていないタイプが加工しやすくおすすめです。
木工用接着剤
狭い場所や細かい場所の汚れが取りきれない場合は、木工用接着剤が使えます。汚れが落ちにくい箇所に多めに塗り、透明になって乾いたタイミングではがし取ります。ブラシや定規が届かないような場所におすすめです。
メラミンスポンジは注意
メラミンスポンジは、硬い素材が網目状になっているスポンジです。水で濡らしてこするだけで茶渋などの汚れ落とし便利ですが、金属製のサッシや樹脂製のサッシはこすると表面が傷つく可能性あります。
スポンジはサッシの掃除にあると便利ですが、メラミンスポンジは通常のスポンジと同じようには使えない点に注意しておきましょう。
定期的なサッシ掃除で家をきれいに保とう
サッシは主に土や泥などの汚れが多いため、表面をふき取りとり水を流すだけでもかんたんにきれいになる場所です。定期的な掃除に加え、半年に1回徹底的に掃除することにより、清潔な状態を保てます。快適なおうち時間を過ごすためにもサッシ掃除も行うようにしましょう。