ローランドは、電子ドラムキット「Vドラム」に、フラッグシップモデルとなる「TD-50KV2」と「TD-50K2」を追加。2021年5月中旬に販売を開始する。市場想定価格は、「TD-50KV2」が781,000円前後で、「TD-50K2」は583,000円前後(ともにセットで使用推奨の別売ドラムスタンド、別売バスドラムを含む)。
今回発売となる「TD-50KV2」は、電子ドラムキット「Vドラム」のフラッグシップモデル。「TD-50K2」は「TD-50KV2」の性能はそのままに、サイズをコンパクトにしたモデル。
ともにサウンドモジュールは「TD-50X」を採用。ローランドが蓄積してきた高度な動作モデリング技術をもとに生まれた「Prismatic Sound Modeling」テクノロジーが用いられ、リアルな演奏表現力を実現する。内蔵音色は900種類以上で、幅広い音楽ジャンルを網羅。サウンドの編集機能では、シェルの深さ、シンバルの大きさや厚さ、音のキャラクターなどを作りこんで、自分だけのオリジナルキットを組み上げられる。さらに、ドラムがセッティングされる環境によって変化する音の響きを再現する「PureAcoustic Ambience」テクノロジーにより、小規模のスタジオから広いアリーナまで、さまざまな仮想空間でのサウンドを作り出すこともできる。
ドラムを演奏する上で特に重要なスネア、ライドシンバル、ハイハットには、ローランド独自の技術によるマルチセンサー搭載のデジタルパッドを採用。新開発のハイハット「VH-14D」では、打撃に対する感度や音色の変化、オープン/クローズの感知が従来のモデルより飛躍的に向上している。また、各ドラムパッドの打面には、自然な打感が得られる多層構造メッシュヘッドを導入した。
シンバルやフロアタムなどの増設も可能で(「TD-50KV2」は最大4系統、「TD-50KV2」は最大5系統)。バスドラムを2台並べた、いわゆる「ツーバス」セットでの迫力あるドラミングも行える。
「TD-50X」からはステレオXLRと8系統のTRSフォーンからサウンドの出力ができ、PA機器へバランス接続が可能。USB オーディオ/MIDIは32チャンネルの出力に対応。プラグイン音源やソフトウェアを提供する、クラウドベースのコンテンツサイト「Roland Cloud」では今後、Vドラム用のサウンドが追加される予定になっている。
「TD-50KV2」の基本キット構成はサウンドモジュール、スネア、タム×4、ハイハット、クラッシュ1と2、ライドシンバルで、ドラムスタンド、バスドラム、キックペダル、スネアスタンド、ハイハットスタンド、椅子は別売となる。「TD-50K2」はタムが4個から3個に、2枚のクラッシュシンバルのうちの1枚がコンパクトなモデルに変更された構成となっている。
前述のキット以外に、「TD-50KV2」には、パッド増設用マウントと接続ケーブル、セットアップガイドが付属する(「TD-50K2」はセットアップガイドのみが付属)。
「TD-50KV2」の必要占有面積はW1,650×H1,250×D1,500mm(バスドラム、シンバル、ハイハットスタンド、椅子を含む)、質量は56kg(ドラムスタンド、バスドラム、スネアスタンド、ハイハットスタンドを含む)。
「TD-50K2」は、必要占有面積がW1,550×H1,250×D1,350mm(バスドラム、シンバル、ハイハットスタンド、椅子を含む)、質量は46kg(ドラムスタンド、バスドラム、スネアスタンド、ハイハットスタンドを含む)。