スカバンドの東京スカパラダイスオーケストラが、16日に放送された日本テレビ系音楽番組『MUSIC BLOOD』(毎週金曜23:00~)に出演した。
数々のコラボレーションを繰り広げてきたスカパラだが、その相手はミュージシャンにとどまらない。その筆頭がさかなクンとのコラボだ。さかなクンがサックスを吹くことを知っていたことから、いつか実現させたいと思っていたそうだ。ミュージシャンとしてのさかなクンは、魚を飼うように楽器を扱い、魚と同じように音楽を愛している人だったという。
そして、志村けんさんとのコラボについても言及。谷中敦は「ずっと三味線の練習をされて、集中力のすごさに感服しました。お写真を撮ってもらいたいと思っていたのですが、なかなか言い出せなかったところ、志村さんの方から『写真撮りますか?』とおっしゃっていただいて。その時はすでにバカ殿のシーンは撮影済みでカツラは脱いでいらしたのですが、わざわざ被ってきてくれて。本当にうれしかったです」と、しんみりと語った。
「コラボしてもらうアーティストの人には、とにかく思いっきり楽しんでもらいたいと思っています。もしそこからはみ出しても、僕らがサポートをするので」と、ホストとしてのこだわりを語る谷中。これに対し、MCの田中圭は「自分もたまに主演を務めさせていただくときは、相手役の人には、何かあっても僕がどうにかするから思いっきりやってほしいと言っています。ただ(千葉)雄大の時は、いきなりセリフも言わずに逃げられたことがありますけど(笑)」と、千葉雄大と共演した際のエピソードを披露し、これには千葉も大笑いしていた。
そんなスカパラにとっての「MUSIC BLOOD」は、椎名林檎の「真夜中は純潔」。2001年3月にリリースされた楽曲だが、この頃スカパラも大きな転換期を迎えていた。99年5月に初代ドラマー・青木達之さんが急逝し、バンドとしての存亡の危機に。しかし、止まったら終わってしまうという思いから、もう一度自分たちの音楽を作り直すために、現ドラマーの茂木欣一をサポートに迎え、サポートギターだった加藤隆志を正式メンバーとして、無我夢中で走り続けながらバンドとして確かな手応えをつかんだアルバムを作り上げてライブをし続けていた時期だ。
そんな時期を経て、椎名林檎と制作したのが「真夜中は純潔」。今回はアイナ・ジ・エンドを迎えて披露。とにかく走り続けるしかなかった当時とはまた違う、“今”のスカパラで魅せた。