毎日の生活で何気なく使っている換気扇は、普段の利用で意外とほこりや油汚れが蓄積されている場所です。長い期間掃除をしないと汚れが固まり、最悪火事につながることもあります。
できるだけキレイに保つために、業者に頼まなくても自分でできる換気扇の掃除の仕方や注意点、おすすめの洗剤について紹介します。実際に筆者も掃除してみたので、ぜひ参考にしてみてください。
換気扇の掃除をする前に
換気扇は普段料理の際にでた油や汚れを吸い込んでいるため、思っている上に汚れがこびりついている場所です。放置してしまうと、油に引火して火災が起きる場合もあります。
最近では業者に頼んで掃除をしてもらう方法も人気ですが、できるだけ出費を抑えてきれいにできたら嬉しいですよね。ここでは、自分でできる換気扇掃除の方法をご紹介します。
換気扇掃除に必要なもの
換気扇掃除に必要なアイテムは以下のとおりです。
- 重曹またはセスキ炭酸ソーダ
- 水 約1リットル(沸騰させます)
- 大きめのゴミ袋 1枚
- 新聞紙 2~3枚
- キッチンペーパー
- ゴム手袋
- 歯ブラシや割り箸
- ラップ
重曹やセスキ炭酸ソーダはアルカリ性で、長時間触っていると手荒れの原因にもなります。できるだけゴム手袋などを使いましょう。また、換気扇掃除は部品を外して行うので、取り外した部品を置いておける場所を確保しておくと安心です。
アイテムは全て100円ショップやスーパー、ドラッグストアで簡単に手に入ります。一度購入すれば何度か掃除ができるので、ぜひ常備しておきましょう。
部品を取り外して掃除を開始
換気扇の掃除はできるだけ部品を取り外してから掃除をすると、すみずみまできれいにできます。あらかじめどの部分が外せるのかを確認しておくとスムーズですが、ほとんどの場合、留め具を外したりカバーをずらしたりすることで簡単に取り外せます。
換気扇のファンにはほこりや油汚れがついているため、取り外したらすぐに置けるように新聞紙などを敷いておくといいでしょう。
換気扇掃除の際の注意点
掃除をする際は換気扇が回らないようにしましょう。また、換気扇のファンや部品は重いものもあります。怪我の原因になりますので、子どもペットがいるご家庭では特に物の配置には気をつけるようにしてください。可能であれば電源自体を抜いてしまう方が安心です。
ドライバーを使ってネジを外すタイプの換気扇を使っている場合には、ネジを無くさないようにしましょう。もし失くしたら、換気扇自体を支えるバランスが崩れ、怪我や事故の原因にもなりかねません。
換気扇掃除の手順
換気扇掃除の手順を、実際に筆者の家の換気扇を掃除したので、その様子とともに解説します。
重曹水・セスキ炭酸ソーダ水を作る
油汚れには重曹やセスキ炭酸ソーダが効果的です。使いやすいよう水に溶かしていきましょう。
1.汚れた換気扇を漬けるための液を作ります。重曹またはセスキ炭酸ソーダを大きめの鍋に大さじ3杯入れ、そこへ1リットル程度の水を入れます
2.鍋を火にかけて沸騰させます
3.重曹またはセスキ炭酸ソーダが溶け残らないよう混ぜながら火にかけます
4.沸騰してから10分経ったら火を止め、触れるくらいの適温まで冷まします
今回は重曹を使用しました。
キッチンや床に汚れ防止の新聞紙を敷く
重曹やセスキ炭酸ソーダを沸騰させている間に、キッチンに新聞紙を敷いておきましょう。油汚れやほこりが落ちる可能性が高いので掃除前に用意しておいてください。新聞紙の下にビニールを敷いておくとより効果的です。
外した部品を袋の中に入れて沸騰水を流し込む
換気扇を外していきます。ご自宅の換気扇のタイプがプロペラファンなのか、レンジフードタイプのシロッコファンなのかで取り外し方法は変わります。しっかり確認をしてから取り外し作業に入りましょう。
換気扇のフィルターは少し黒ずんでいるような状態です。手で触ると油とほこりが合わさっているせいでベタベタとしています。
部品を外し終えたら、大きめのゴミ袋の中に入れてください。部品を入れたゴミ袋をしっかりと固定しながら、先ほど作った重曹水を流し入れましょう。部品がしっかりと浸かるように調整しながら入れてください。
ゴミ袋の口を軽くしめて、水が溢れないことを確認したら30分~1時間ほど放置します。
洗い足りないところは擦り落とし、水で流したら乾かす
しっかりと漬け込みができたら、一度ゴミ袋から出して確認します。細かい部分はどうしても落ちないので、歯ブラシやキッチンペーパーを使って細かい部分を擦り落としていきましょう。必要に応じて重曹水などをつけながら擦ればきれいに落ちます。
ある程度汚れが落ちたら、シャワーで流します。流し終えたら部品の水気を拭き、風通りのよい場所で乾かしてください。水気がなくなったら換気扇に戻しましょう。
写真ではあまり変化が見えないかもしれないのですが、実際にみると少し明るくなり、なんといってもべたつきがありません。30分つけ置き、歯ブラシで軽く擦っただけでここまできれいになるとは驚きでした。
換気扇掃除の時間を短縮するために
換気扇の掃除方法について紹介しました。換気扇は毎日何気なく使っていてもほこりや油汚れが蓄積しやすい場所です。こまめに掃除をすれば、一度に掃除する時間も短縮できます。業者に依頼せずとも、自分で掃除も可能です。3か月に1度はしっかりと掃除をするようにしましょう。