こまめに掃除を行っている部屋でも空気中にはほこりが舞っており、いつの間にかカーテンに付着してしまうことはよくあるでしょう。また、カーテンは食事のニオイや屋外の汚れなどがついてしまう場所でもあります。
とはいえ、カーテン掃除はどうするのが正解なのか、掃除方法をよく知らない人は多いでしょう。この記事では、カーテンの掃除方法や、カーテン掃除のコツを紹介します。
カーテンが汚れる原因
清潔な手でカーテンを扱っているつもりでも、いつの間にか汚れています。カーテンが汚れる主な理由を知りましょう。
手垢がついてしまう
普段カーテンを開閉する際に、素手で触れて開け閉めします。手は清潔なつもりでも、皮脂や手垢、ハンドクリームなどの油分が付着しています。
そのため毎日カーテンを開け閉めすることで、手垢などがカーテンに蓄積してしまい、カーテンが汚れる理由になります。
ほこり・花粉が付着する
窓を開けていても閉じていても、空気中にはほこりが漂っていて、いつの間にかカーテンに付着しています。
また、ほこりが付着しないように注意して、窓を開けて空気の入れ換えを行ったとしても、花粉や排気ガス、砂埃やPM2.5など屋外からの汚れがカーテンに付着してしまうのです。
油汚れ・たばこのヤニ
生活習慣や行動によっては、カーテンにニオイや汚れが付着しやすい場合があります。
例えば、たばこを吸うとヤニがニオイや汚れの原因になりますし、天ぷらや焼き肉など油のニオイが漂いやすい料理を行うと、カーテンが汚れやすくなります。日常生活の中には、カーテンが汚れる原因がたくさん潜んでいるのです。
結露やカビ
窓ガラスに結露が起こりやすい場合には、カーテンが水分を吸収して、湿った状態になります。そのまま換気せずに放っておくと、いつの間にかカビが発生してしまうこともあります。
カーテンにカビが生えてしまうと、取り除くことは難しいので注意が必要です。
カーテンの日常的な掃除方法
カーテンをできるだけきれいに保ちたいのであれば、日常的に掃除しましょう。こまめに掃除することで、汚れがひどくなるのを防ぎます。
ブラシやはたきでほこりを落とす
カーテンの日常的な掃除方法としておすすめなのが、ブラシやはたき、使い捨てのハンディモップなどを使ってほこりを落とす方法です。日課として行うことで、ほこりや花粉などの汚れが蓄積するのを防げます。
掃除機をかける
ほこりが目立つようになってきたら、掃除機を使ってカーテン全体のほこりを取り除きましょう。ただし、吸引力が強過ぎると、カーテンがちぎれる可能性もあるので、弱めに設定して行ってください。また、素材によっては掃除機をかけると生地が傷むこともあるので注意しましょう。
掃除機をかけるのは、つるしたままで問題ありません。上から下に向けて掃除機をかけていきましょう。ブラシタイプのアタッチメントを掃除機に取り付けると、効率よくほこりを取り除けます。
汚れが目立つ場合は雑巾掛けする
カーテンに汚れが目立ってきても、洗うには手間がかかります。つるしたままで雑巾掛けすることで、はたきや掃除機では取り除けない汚れも、取り除きやすいです。
中性洗剤を水で薄めてから食器用のスポンジに染み込ませ、固く絞った雑巾で包みます。雑巾掛けは、カーテンの上から下へ向かって行います。カーテンの汚れがひどい場合には、掃除機をかけた後に雑巾掛けしてください。
換気する
加湿器や冷暖房を使用すると、いつの間にか窓に結露がついていることがあります。また、部屋の中で料理をしたりたばこを吸ったりすると、カーテンにニオイが付着してしまうことも多いです。
部屋を換気することでカーテンに付着したニオイや汚れを抑えられるうえ、結露がカビになるのを防げます。完全に取り除くことはできませんが、カーテンの汚れ対策におすすめの方法です。
カーテンの正しい洗濯方法
日常的にカーテンの掃除をしていても、長期間使うと取り除けない汚れが蓄積してしまいます。カーテンが洗濯できる素材であれば、洗濯機で洗って汚れを取り除きましょう。
フックを取り外す
まずはカーテンレールから取り外しましょう。取り外したカーテンにはフックもついていますが、一緒に洗うと壊れやすいので取り外してください。
フックを取り外したら、カーテンをひだに沿ってたたみ、洗濯ネットに入れておきます。
洗濯機で洗う
洗濯ネットに入れたカーテンを洗濯機に入れたら洗濯を開始。カーテンはデリケートな素材ですので、「おしゃれ着コース」「手洗いコース」など、やさしく洗うコースを選択してください。
脱水時間を長く設定し過ぎるとシワになることもあるので、脱水時間は30秒を目安にしましょう。
カビが生えた場合は漂白する
結露などが原因でカーテンにカビが生えた場合は、洗うだけでは取り除けないことが多いです。カーテンのタグに記載されている洗濯表示を確認して漂白できる素材であれば、漂白しましょう。
簡単な漂白の手順を紹介します。
- 浴槽や洗い桶などに酸素系漂白剤を40~50度のお湯に溶かし、カーテンをつけて時間を置く
- お湯が冷めたらゴム手袋を装着してもみながら洗う
- カビが落ちたら洗濯機で洗う
頑固なカビの場合、塩素系漂白剤の方が落ちやすいですが、色落ちや生地を傷める可能性もあります。塩素系漂白剤を使えるかどうかは洗濯表示で確認しましょう。
洗濯や漂白でカーテンを傷めてしまうことがないよう、素材に合う方法で洗うことが大切です。
※内閣府大臣官房政府広報室「衣替えの季節です。あなたは正しく洗濯していますか?」
カーテン掃除の注意点
カーテン掃除を行う場合、いくつか気をつけておきたいポイントがあります。カーテンを傷めずに清潔に保てるよう、覚えておきましょう。
素材によって掃除機の強度を変える
オーダーメイドなど高級なカーテンは、生地や素材などにこだわってつくられていることもが多いです。またレースのカーテンなど生地が弱いカーテンもあります。掃除機を使って掃除を行うと、カーテンの生地を傷めてしまうこともあるので、避けましょう。また、雑巾で拭くとシミの原因になることもあります。
弱い生地は掃除機の強度を変えたり、専門の業者にクリーニングを頼んだりして、適切な方法で掃除しましょう。
カーテンレールのほこりも忘れずに落とす
日常的なお手入れではカーテン表面の汚ればかりに注目しがちですが、カーテンの上にもほこりはたまります。とくにカーテンレールの上はほこりがたまりやすいので、定期的に取り除き、清潔に保つよう心がけましょう。
洗濯できる素材かどうか確認
カーテンの素材によっては、家庭での洗濯ができないこともあります。また、洗濯はできても最適な温度や漂白可能かなどは素材によって異なるので洗濯表示を確認しましょう。
使用しているカーテンの素材が、家庭ではどのように洗えばいいものかをよく確認して、洗濯してください。
脱水は短めに
カーテンは基本的にデリケートな素材でできているため、長時間脱水するとシワができてしまいます。脱水は30秒程度を目安に、短めにしておきましょう。
※内閣府大臣官房政府広報室「衣替えの季節です。あなたは正しく洗濯していますか?」
カーテンをこまめに掃除して清潔に保とう
カーテンは知らず知らずのうちに汚れています。ほこりや花粉、油汚れやたばこのニオイなど、さまざまなニオイや汚れが付着しており、清潔に保つためには定期的な掃除は欠かせません。
日常的なカーテンの掃除としては、表面に付着した汚れをはたきで取り除いたり、掃除機をかけたりするのが効率的です。ただし、カーテンはデリケートな素材でできているものもあるため、掃除機の強度には気をつけましょう。
なかなか落ちない汚れは、洗濯や漂白で取り除きます。しかし、洗濯できない素材でできているカーテンもありますので、洗濯前に確認してください。
部屋全体を清潔に保つためにも、カーテンもこまめに掃除して、きれいな状態を維持していきましょう。