俳優の佐藤浩市が、2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演することが15日、明らかになった。三谷幸喜氏が脚本を手掛け、小栗旬が北条義時役で主演を務める本作で、源頼朝の挙兵に応じた“坂東(関東)の巨頭”、上総広常を演じる。佐藤が本作出演についてコメントを寄せた。
佐藤は「房総半島の豪族・上総広常といっても、ピンとくる方は多くないでしょう。私自身もそうでした。当時、それぞれの地で彼らのおかれていた立場、関東の豪族たちのヒエラルキーなど、そこにある面白さや悲哀をうまく見せられたらと思っています。特に今回は三谷さんが書かれているので、上総についても一筋縄ではいかない人物を書いてくれるはずです」と演じる上総広常についてコメント。「大河ドラマへの出演は『新選組!』以来ですから、そのときに演じた芹沢鴨以上に魅力的な役にできるように腐心させていただきます」と意気込んでいる。
大河ドラマ出演は、『翔ぶが如く』(1990)、『炎立つ』(1993~1994)、『新選組!』(2004)に続き、4度目。「やはりなんといっても大河は長いドラマです。描く年月が長いだけに、多岐にわたる大勢の登場人物が出る。扇の要に主人公がいて、それを取り囲む個性的な人物たちと彩ってきた歴史を楽しめる。そこが大河の魅力だと思います」と魅力を説明し、「また、収録期間も長いです。才能ある役者たちがそれだけの時間を共にすると、必ず『どこか』に行きつく。それも楽しみです」と加えた。
さらに、三谷氏について「書くのが速い方ではないのに、何故また長い長い大河を引き受けたのか不思議でならない(笑)。やっぱり時代の節目を描くことがお好きなのではないでしょうか。歴史の転換点にいた人物たちが、そこでどう抗って、どう時代を切り開いたのか、というロマンを見事に描く方だと思います」と冗談交じりに語った。
本作は、源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時の物語。華やかな源平合戦、その後の鎌倉幕府誕生を背景に、権力の座を巡る男たち女たちの駆け引きを描く。三谷氏が大河ドラマの脚本を手掛けるのは、『新選組!』(2004)、『真田丸』(2016)に続いて3回目。
今月9日に番組公式ツイッターで三谷氏のコメント動画などが公開され、八重、上総広常、後白河法皇を演じるキャストを15日に発表すると予告していた。
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