ハーマンインターナショナルは、独自のHDIホーン技術と新開発コンプレッションドライバーをスリムな本体に搭載した、JBLブランドのプレミアム・スピーカーシステム「HDI Series」3機種を2021年初夏に発売する。価格は、ブックシェルフ型2ウェイ「HDI-1600」が11万円/1本など。

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    HDI Seriesのフロア型「HDI-3600」(左)、ブックシェルフ型「HDI-1600」(右)

フロア型(2.5ウェイ)

  • 「HDI-3800」:27万5,000円/1本
  • 「HDI-3600」:19万8,000円/1本

ブックシェルフ型(2ウェイ)

  • 「HDI-1600」:11万円/1本
  • HDI-1600専用スタンド「HDI-FS」:55,000円/ペア
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    HDI Seriesのフロア型「HDI-3800」(左右端)

音楽も映画も忠実に再現するという、JBLのスリムなスピーカーシリーズ。プロフェッショナル直系の「D2」の系譜を受け継いだ、新開発コンプレッションドライバー「2410H-2」を搭載し、HDI(High Definition Imagine)ホーンとあわせて「JBLらしい明瞭で抜けのある中高音域かつ鮮明で立体的な音像イメージ」を追求した。

いずれもHDIホーンとバッフルをユニット幅いっぱいに挟めたスリムなキャビネットを採用。コーナーを丸めたラウンドシェイプデザインで、シックなグレイ・オークのリアルウッド・フィニッシュに仕上げている。

フロア型は、HDIホーンを備えた新しいコンプレッションドライバー「2410H-2」1基とウーファー3基を採用した2.5ウェイ構成。3基のウーファーは、上の1基と下2基をスタガー接続によってクロスオーバー周波数をずらし、上の1基が低域に加えて中音域も担当、下2基は低音域を担当することで、「中音域の定位の明瞭化、トリプルウーファーによる重低音再生の両立」を目指した。ブックシェルフ型は、HDIホーンを備えた新開発コンプレッションドライバー1基とウーファー1基の2ウェイ構成。

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新しいコンプレッションドライバー「2410H-2」は、JBLプロフェッショナルが開発し、スタジオモニターの最上位モデル「4367」や「4349」に搭載されているD2コンプレッションドライバー技術から派生した、強力なネオジウム・リングマグネットとTeonex製のリングダイアフラム(振動板)を採用。軽量な振動板を剛性の高いV断面のリング形状に成形した「Vシェイプ・リングダイアフラム」が不要な分割振動を抑え、30kHzを超える超高音域まで再生する。

ジェットノズルを思わせるアルミダイキャスト製センターコーンとアウターリングにより、25mm径リングダイヤフラムによる音響出力を12.5mmの開口部へ集中させるコンプレッション構造で、振動板の振幅を抑えて歪みを最小化するという。また、25mm径ボイスコイルと強力なネオジム・リングマグネットにより、必要十分な音響出力を確保した。

「4367」や「4349」にも採用されているHDI-Xウェーブガイド・ホーン技術を用いた、新世代の定指向型ホーンと組み合わせ、水平方向100度、垂直方向80度の安定した指向性パターンを発揮。リスニングルームの影響を抑えながら広いリスニングスポットを提供する。

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    新世代のHDIホーン(左)と、新開発コンプレッションドライバー「2410H-2」(右)

アルミ・マトリックスコーン採用の低歪高出力ウーファーを採用。振動板に軽量で高剛性なアルミ・マトリックスコーンを備え、分割振動を抑えてダイナミックな低音域を再生するという。「HDI-3800」のウーファーは200mm径「JW200AL-12」、「HDI-3600」には165mm径「JW165AL-12」を各3基搭載。「HDI-1600」は165mm径「JW165AL-4」1基を搭載する。

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    フロア型の内部構造

キャビネットはいずれもバスレフ方式で、背面にリアポートを搭載。内外のポート開口部に大きなフレアを設け、大振幅時における大量の空気の流入出をスムーズにした。フロア型のHDI-3800とHDI-3600はツインポート、ブックシェルフ型のHDI-1600はシングルポートとなる。

ユニット群の性能を最大限に引き出すために、ブレーシングによる内部補強を行い、底板にはボトム・ベースボードを用いた高剛性キャビネットを採用。フロア型のHDI-3800とHDI-3600には、ベース裏にラバーフットを装備し、高さ調整が可能なスパイク足も付属する。

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    ブックシェルフ型のHDI-1600

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    HDI-1600の背面。バスレフポートをひとつ備える

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    フロア型モデルのバスレフポートはツインポート仕様

背面のスピーカー端子は、バイワイヤリング/バイアンプ対応の金メッキ・バインディングポスト方式のデュアルターミナル。さらに、フロア型モデルには低音域用と高音域用フィルター回路を基板ごと分離独立して装備させたセパレート型ネットワークを採用し、相互干渉を防ぐ。

周波数特性は、フロア型のHDI-3800が37Hz~30kHz、フロア型のHDI-3600が38Hz~30kHz、ブックシェルフ型のHDI-1600が40Hz~30kHz。クロスオーバー周波数は順に800Hz/1.8kHz、900Hz/2.0kHz、1.9kHz。

グリル・足・突起部を含む本体サイズと重さ(1本)は、HDI-3800が300×418×1,138mm(幅×奥行き×高さ)/38kg、HDI-3600が255×342×1,026mm(同)/28kg、HDI-1600が230×293×384mm(同)/10kg(1本)。

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