キヤノンは4月14日、ミラーレスカメラ「EOS R」シリーズ用の大口径超望遠レンズ「RF400mm F2.8 L IS USM」「RF600mm F4 L IS USM」を発表した。EFマウント版の描写性能を継承しつつ、手ぶれ補正機構の効果を高めた。同日に開発発表した高性能フルサイズミラーレス「EOS R3」の最高30コマ/秒のAF/AE追従連写に対応するため、絞り機構も改良した。
価格はいずれもオープンで、キヤノンオンラインショップでの販売予定価格はRF400mm F2.8 L IS USMが166万5000円、RF600mm F4 L IS USMが181万円。発売はいずれも7月下旬の予定。
いずれも、EFマウント版の超望遠レンズ「EF400mm F2.8L IS III USM」「EF600mm F4L IS III USM」(いずれも2018年12月発売)の光学設計を継承しているのが特徴。フレアやゴーストを抑える特殊コーティング「ASC」(Air Sphere Coating)も採用する。レンズ内手ぶれ補正機構(IS)はRFマウントに最適化を図り、補正効果を5.5段分に高めた。
レンズの絞り駆動制御を最適化し、同日に開発を表明した高性能モデル「EOS R3」との組み合わせでは、電子シャッター撮影時のAF/AE追従最高30コマ/秒の高速連写に対応した。動画撮影時の絞り制御を1/8段の分解能で設定することができ、暗所から明所へ被写体が移動するシーンなどで、明るさの移り変わりを滑らかに表現できるようにした。
外装には、太陽光に含まれる赤外線の反射率を高めた遮熱塗料を採用し、屋外スポーツなどの炎天下における撮影でもレンズの温度上昇を軽減できるようにしている。
RF400mm F2.8 L IS USMの最短撮影距離は2.5m、最大撮影倍率は0.15倍。最大径×長さは163×367mm、重さは約2,890g。
RF600mm F4 L IS USMの最短撮影距離は4.2m、最大撮影倍率は0.15倍。最大径×長さは168×472mm、重さは約3,090g。