「整理」と「整頓」、似た言葉であるため混同されがちですが意味に違いがあります。
本記事では、「整理」と「整頓」という言葉のそれぞれの意味や、整理整頓の流れを紹介します。
「整理」と「整頓」の違い
早速、「整理」と「整頓」のそれぞれの意味をチェックし、違いを理解しましょう。
「整理」の意味
整理には「乱れたものを整えてきちんとすること」「不要なものを処分すること」といった意味があります。整えるという意味とあわせて、「何かを取り除く」という意味を持つのが特徴です。
「整理」の使い方・例文
<例文>
- 書類を整理する
- 人員の整理を行う
「整頓」の意味
整頓の意味はきちんとかたづけることです。必要なものを所定の場所へ置くという意味で使用されます。
「整頓」の使い方・例文
<例文>
- この部屋は整頓されている
- 机と椅子を並べて整頓する
「整理」と「整頓」の違いを簡単にいうと?
整理も整頓も「何かを整える」という点は共通しています。ただし、整理は「人員整理」という言葉が表すように、整える対象を排除したり減らしたりするケースがあります。一方の整頓は「椅子を並べて整頓した」のように、「かたづける」というニュアンスが強く、整理のように排除するといったことは一般的にしないようです。
「整理整頓」とは?
「整理」、「整頓」をあわせた「整理整頓」という言葉は、必要なものがきちんとかたづけられ、いつでも取り出せる状態にあることを意味します。不要なものを取り除いたあとに(整理)、きちんと所定の位置におさめる(整頓)ことが整理整頓なのです。
「整理整頓」の使い方・例文
- 作業効率を上げるためにデスクを整理整頓した
- 「ビジネスの基本は整理整頓にある」が社長の口ぐせだ
整理整頓の流れ
ここでは、整理整頓の流れを紹介します。
1. 不要なものを捨てる(=整理する)
まずは、持っているものを必要なものと不要なものに分けて不要なものを捨てるという作業、つまり持っているものを「整理すること」が大切です。
ものをたくさん持ちすぎていると整頓したところでしまいきれなかったり、必要なものと不要なものが混じって必要なものをすぐに取り出せなかったりするため、まずは不要なものを捨てていきましょう。
2. 必要なものをしまうべき場所にしまう(=整頓する)
不要なものを捨てて必要なものだけが残ったら、しまうべき場所にしまって「整頓」しましょう。頻繁に使用するものは取り出しやすいところにしまうのがおすすめです。
「整理」と「整頓」の違いを知り、日頃から整理整頓を心がけよう
仕事の効率や生産性をアップさせるため、整理と整頓はとても大切です。普段から不要なものは取り除き、必要なものがすぐに取り出せるよう、デスクの上や引き出しの中を整理整頓しておきましょう。毎日少しずつでも整理整頓に取りくむことで、結果的に大きな差が出てくるかもしれませんよ。