iOSに標準装備の写真アプリには、回転・切り取りや色合い、コントラスト調整などの編集/フォトレタッチ機能が装備されています。よほど高度な処理でないかぎり、パソコンに頼らなくてもひととおりの画像編集をこなせるうえ、いつでもオリジナルの状態に戻すことができるのです。
そんなありがたい編集機能ですが、悩ましい点も。写真を開いて編集モードに切り替えないかぎり、その写真が(写真アプリで)編集済なのかどうかわからないのです。写真を少しだけ切り取ったり色調をわずかにイジったりした程度の変更は、サムネイル画像ではほとんど見分けがつかないため、探すのにひと苦労してしまいます。
加工した写真をオリジナルに戻したいけれど、写真の枚数が多くてどれが加工したものかわからない...そんなときには、写真アプリのフィルタ機能を利用します。カメラロールの全写真を対象に、写真アプリで加工した写真だけを抽出できる(無加工の写真は表示されない)ため、オリジナル復元作業が大幅にはかどります。
加工済写真を抽出するには、写真アプリで「ライブラリ」タブを表示し、画面右上にある「...」ボタンをタップ、現れたシートで「フィルタ」を選択します。次の画面で4種類あるフィルタの中から「編集済」を選択し、右上の「完了」ボタンをタップすれば、写真アプリで編集した写真だけが表示されるようになります。
編集済かどうかは、フィルタされた写真の中から適当なものを開き編集モードに切り替えればわかります。画面右下には赤い「元に戻す」ボタンが表示されているので、これをタップすれば、編集前のオリジナルの写真へ戻すことができます。