学生時代に学んだ漢詩、みなさんは覚えていらっしゃいますか? ツイッターでは、漢詩にちなんだ夫婦のやり取りが話題となっています。
それが、ヅッキーさん(@jd_no_dukky)が投稿したこちらのツイートです。
昨日、帰りが遅い夫へ「冷蔵庫にサラダあり」ってメモを残したら余白に「城春にして 草木深し」って書いてあった。杜甫かよ。
(@jd_no_dukkyより引用)
「なんの話?」という方もおられるかもしれませんね。こちらは古代中国の詩人杜甫(とほ)が残した有名な詩「春望」の有名な一節、
國破れて山河在り
城春にして草木深し
時に感じては花にも涙を濺ぎ
別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
になぞらえた返信だったというわけなんです。もしかしたら春望の一節は国語の授業などで聞いたことがある人も多いかもしれません。それにしても、なんという知的な旦那様。季節的にもバッチリです。この投稿を見た人からは、「夫さん、いい返しですね!」「めちゃ雅じゃん……」「教養がおありですこと……」「返歌だね、なんてロマンティック!」といった声が寄せられていました。
「素敵なご夫婦!」というコメントもありましたが、旦那様の返しに、「杜甫かよ。」って気付いて突っ込みを入れられた奥様もステキですね。そんなヅッキーさんに、インタビューしてみました。
ツイ主さんに聞いてみた
―― 大変風流なやりとりで面白く感じたのですが、旦那様は普段から漢詩などに造詣が深いのでしょうか…?
ヅッキーさん:夫は理系なので特に漢詩に詳しいといったことはないのですが、読書が好きで本はジャンル問わずあれこれ読んでいます。
―― こちらの投稿がバズっていることについて、旦那さまはなにかおっしゃっていますか?
ヅッキーさん:バズっていることについては、「ありがたいけど、俺が食洗機を回し忘れたことも広まっちゃってるのか……」と複雑な顔をしていました。
―― 今回のツイートが大きな反響を生んでいるかと思います。率直なご感想や気になったコメントなどはございますか?
ヅッキーさん:引用リツイートで「漢詩はまだオワコンじゃなかった!」というのを拝見しまして、社会人になると漢詩に普段から接することはなかなか無いですが、面白いことには変わりないよね、と漢詩の奥深さに改めて気付かされた思いです。
この投稿を見て、久しぶりに漢詩を思い出したという人も多いのでは? 時折、昔の文学に触れるのも、いいかもしれませんね。
昨日、帰りが遅い夫へ「冷蔵庫にサラダあり」ってメモを残したら余白に「城春にして 草木深し」って書いてあった。杜甫かよ。
— ヅッキー:次は5/9 (@jd_no_dukky) April 3, 2021