毎日使う冷蔵庫、みなさんは定期的にお掃除できていますか。なまもののクズや調味料のシミをみないふりをしていると、冷蔵庫内の臭いやカビが発生する原因になります。また衛生的な問題だけでなく、故障に繋がることもあるのです。
この記事では冷蔵庫の掃除方法や、細かい溝やパッキンの汚れを効率的に落とせる便利アイテムを紹介します。
冷蔵庫の汚れやカビの原因
掃除をするには、汚れの原因を知り適した掃除方法を選ぶことが大切です。まず、冷蔵庫の汚れの原因は何が考えられるのか解説します。
食品の汚れ
冷蔵庫内では、食材についた汚れや土が原因となってカビが発生します。
野菜についた土のなかにはカビが発生する原因になる胞子が含まれているので、冷蔵庫の中にカビの胞子が漂っている状態になっていまうのです。野菜や食材のカスや汚れはこまめに拭き取ったり、取り除いたりするようにしましょう。
食品の傷み
賞味期限に気がつかずに腐敗してしまった食材や調味料などの液垂れが、冷蔵庫の嫌な臭いの原因に繋がります。
冷蔵庫は食材以外にも調味料などを入れているため、物を出すときに中身がこぼれてしまったり、冷蔵庫の中で容器を倒してしまったりこともありますよね。後回しにすることで汚れは頑固になり掃除も大変になってしまうので、すぐに拭き取るようにしましょう。
水垢
冷蔵庫の製氷機の中もこまめな掃除が必要です。給水タンクは水垢がつきやすいので、水をつぎ足すだけではなく、洗って清潔に保つ必要があります。
また、製氷機の温度はカビが発生しやすい温度帯(5度前後)でもあります。カビをそのままにしておくとカビ入りの氷ができてしまうので、清潔に保つようこまめにチェックしましょう。
冷蔵庫の簡単掃除方法
冷蔵庫の掃除は、重曹を使えば手軽にきれいにできます。掃除手順も分かりやすいので、気がついたときに掃除することがきれいに保つコツです。
今回は筆者の冷蔵庫を使って実際に掃除方法を試しました。掃除する冷蔵庫は、引っ越し先が決まるまで倉庫で数カ月保管していたものです。保管中は密閉状態だったため、中がカビだらけになっていました。
頑固なカビや汚れをきれいに落とすことができるでしょうか?
冷蔵庫内のいたるところに手強そうなカビが発生しています。
ドリンクホルダーや手が届きにくいところもカビていました。
カビだけではなく、細かい溝やパッキンの間にホコリや汚れが溜まっています。
冷蔵庫のドアにはサビのような汚れもありました。
冷蔵庫掃除の前準備
隅々まできれいにできるように、まずは冷蔵庫の掃除の前準備が大切です。冷蔵庫の中をきれいに取り出しましょう。食材の中には常温だと痛んでしまう物もあるので、掃除する日を決めてできる限り中身を少なくしておくことをおすすめします。一時的な食材の保管場所として、クーラーボックスなどを用意しておくと安心です。
冷蔵庫を空っぽにできるのであれば、コンセントを抜いておきます。一度に冷蔵庫を空っぽにできない場合は、野菜室・冷蔵室など冷蔵庫の部分ごとに掃除していきましょう。冷蔵庫の掃除は事前の掃除計画が大事になっていきます。
アルコールで汚れを拭き取る
冷蔵庫の中身を取り出すことができたら、まずはアルコールで拭いていきます。簡単に落とすことのできる汚れやホコリを拭き取っていってください。拭くものは、雑巾やマイクロファイバーの布が使いやすいです。
嫌な臭いの原因は、水拭きだけでは完全にきれいにできません。そのため除菌効果のあるアルコールで拭くのがいいでしょう。
取り外すことができるトレイやケースなどのパーツは一度外して、食器洗い用の洗剤で洗うことで手早く汚れを落とすことができます。
落ちづらい汚れは重曹が効果的
重曹には油汚れや皮脂汚れを落とす効果と、嫌な臭いを吸収してくれる効果があります。一度発生してしまったカビや落としづらい頑固な汚れには重曹を使いましょう。
重曹は自然素材で体に害がないので、小さいお子さまのいる家庭やペットを飼っている家庭の掃除にもおすすめです。
最近では100均で重曹を手にいれることができるようになりました。冷蔵庫の掃除以外にもキッチン周りの汚れを落とすのに大活躍してくれるアイテムなので、1個買っておいて損はないですよ。
重曹スプレーの作り方
掃除しやすいように、重曹は水に溶かしてスプレーにするのがおすすめです。
<重曹スプレーに必要なもの> - 重曹 - 空のスプレーボトル - 水 - 計量カップ
作り方はとても簡単です。水100mlに対して、重曹小さじ1杯を目安に混ぜます。水の底に重曹が残っている状態は、完全に溶けきっていないので水を足して調整しましょう。白い粉が掃除後に残ってしまうので、重曹がしっかりと溶けきった状態にすることが大切です。
あらゆる場所の拭き掃除や消臭にも使える重曹スプレーですが、市販の洗剤と違い劣化してしまうので、使いきれる量を作りましょう。
細かい溝やパッキンは100均の便利グッズを活用
アルコールや重曹スプレーで拭き取るときは、乾いた布の方がきれいにできます。布は マイクロファイバーのものがおすすめです。
ドリンクホルダーの端やパッキンの溝に溜まった汚れは、拭き掃除ではきれいに落としきれないので、小さいブラシが便利です。もしなければ、割り箸に要らない布を巻き付けて代用しましょう。
汚れがこびりついているところは、ブラシのスポンジ部分に重曹スプレーを少し含ませてこすると、きれいに落とすことができます。
冷蔵庫の端や隅っこにこびりついていたカビがきれいになり、除菌・消臭もできました。
手の届きにくいドリンクホルダーも角までピカピカです。
また溝やパッキンの隙間まできれいになりました。
冷蔵庫をきれいに保つコツ
冷蔵庫がきれいになったあとは、その状態をできるだけ保ちたいですよね。冷蔵庫を清潔に保つコツを紹介します。
日常的にこまめな拭き掃除をする
食べ物のかけらや調味料の液垂れなどは、汚れが頑固になる前に拭き取ることが大切です。水拭きだけでは菌が残ってしまうので、アルコールや重曹スプレーを上手く活用して、日頃からこまめに掃除しましょう。
肉や魚は容器やジップロックに入れて汚れないように防ぐことで、掃除の手間を減らすことができます。また、食材を冷蔵庫に入れすぎないようにすることもきれいに保つコツです。
冷蔵庫の中がいっぱいだと、奥の食材に気がつかずに腐敗してしまいやすくなります。腐敗は汚れや嫌な臭いの原因になるので、賞味期限が過ぎたり傷んだりしている食品はきちんと捨てましょう。
3~4カ月に一度、冷蔵庫全体の掃除をする
毎日こまめに拭き掃除をしていても、隅や角の掃除はなかなかできないですよね。定期的に冷蔵庫の中をリセットするようにしましょう。
3~4カ月に一度、中身を取り出して掃除することで冷蔵庫をきれいに保つことができます。
冷蔵庫の掃除は簡単!
諦めかけていた冷蔵庫のカビがアルコールと重曹を使えばきれいに落ち、新品のようになりました。冷蔵庫は食べ物をいれる場所なので、常に清潔できれいにしておきたいですよね。こまめに掃除をすることで、電気代の節約に繋がり冷蔵庫の寿命を延ばすことができます。手順はとても簡単なので、3~4カ月に一度は溝やパッキンの隙間など冷蔵庫全体を掃除しましょう。