回転すしチェーン「スシロー」で4月7日から開催されている「大九州展」。九州産や九州の名品にこだわったネタやサイドメニューが並ぶビッグイベントだ。
昨年開催された「大九州展」にも食べに行った筆者。九州出身の人間として今回も行かない理由がない。さっそくお腹を空かせて食べてきた!
■九州産ネタから名物まで全19種が集合!
今回も『大』九州展とあり、食べきれないほどたくさんのメニューが並んでいた。目玉となる「馬刺し食べ比べ」(638円)からひとつずつ紹介していこう。
熊本名物の馬刺しを赤身、とろ、ねぎとろの3種を食べ比べられる「馬刺し食べ比べ」(638円)。馬刺しは高級なイメージもあり、九州にいてもなかなか簡単に食べられるものではないが、それが食べ比べできるという贅沢メニュー。どれも肉肉しさがたまらないが、個人的にイチオシだったのは黄身醤油がかかったねぎとろ。舌にまとわりつくねっとりさとコク深い旨みに唸ってしまうおいしさだった。
高級魚としてあまり食べる機会の少ない「天然クエ」(330円)は、さっぱりと上品な味わいながら、噛むと確かな旨みがあふれてくる。ほのかに甘みのある繊細な味わいはさすが高級魚といえる仕上がり。
さっぱり系では「天然ひらめ」(165円)も登場。鮮度が高く身がギュッと引きしまったひらめは、塩〆のあとに昆布〆をしているそうで、醤油はちょっとつける程度で良さそうなほど味が詰まっている。ひらめならではのもちっとした食感も堪能できる一皿。
九州の天然ものはまだまだ。鮮度抜群な「真鯵」(165円)は、身につやがあり、柔らかな身をしていた。かなり味が濃く、期待を裏切らない味わい。生姜でさっぱりと食べられる。
歯ごたえの強さに驚いたのは「真たこ」(165円)。こちらも天然ものだそうで、柔らかな水たことはまた違ったこりこりとした食感が特徴的。身も厚く、じっくりとたこらしい旨みみ噛みしめて食べたくなる一皿だった。
「漬けごまさば」(165円)は、ごまだれの香ばしい香りがたまらない。さば自体にもしっかり味が浸み込んでいて、さばの臭みもなくかなり食べやすい味付けに。漬けにすることでより旨みが際立ち、醤油なしでダイレクトに口に放り込むのが良さそうだ。
「一本釣りのかつおの塩たたき」(110円)は、かなり色鮮やかな身が目を引いた。鹿児島発祥ともいわれる炭と桜島の溶岩で香ばしく焼き上げているそうで、しっかりと旨みが詰まった仕上がりに。トッピングされたオニオンチップスでちょっぴり洋風なおしゃれな雰囲気だった。
冬に食べたくなる「大切りかんぱち」(165円)は、鹿児島県で獲れたものを。大切りとあってかなり分厚く、脂がのったかんぱちは至極の味わい。甘みのある身はもぐもぐとゆっくり噛みしめて食べておきたいおいしさ。
どーんと大きなサイズの「九州産うなぎ」(330円)は、香ばしさと甘いたれの味わいがたまらない一皿。ふっくらとした身は柔らかく、甘いたれがより身のおいしさを引き立てているようだった。
ここからはちょっぴり変わり種なメニューを紹介していこう。
まずは見た目のインパクト抜群な「活〆穴子天ぷら」(330円)。なんといっても穴子の天ぷらが大きい。確実に一口では食べられないサイズ感だった。サクサクの衣にふわっとした穴子と食感の変化も楽しく、これは揚げたてで食べることをぜひともおすすめしたい逸品だった。
インパクトなら負けてはいないのが「鮮度自慢のあじフライ」(110円)。長崎県産の天然真あじを注文が入ってから揚げているとのことで、サックサク……いや、ザックザク食感。そのままでも醤油でも甘だれでも、どんな食べ方も合うのでぜひ好みの食べ方で味わってもらいたい。
続いては同じ天ぷらでも手巻きにした「芝えびの天ぷら巻き」(110円)。芝えびは熊本県の天然ものを使用しているそうで、ぷりっぷりの食感。自分で海苔を巻くスタイルなので、パリパリの海苔で食べられるのもよりおいしさを際立たせていた。
こちらも熊本県の魚......ではなくトマトを使用した「sushiサーモンマルゲリータ」(165円)。日本一の生産量を誇る熊本のトマトを使ったメニューで、サーモンにトマトとチーズをトッピングし、バジルソースをかけることでマルゲリータのようなイタリアンな味わいに。新感覚でハマる人にはハマりそうなくせになるおいしさだった。
福岡名物やまやの明太子を使った「やまや明太子高菜包み」(110円)。明太子と高菜は間違いない組み合わせ。辛すぎず滑らかなやまやの明太子に、高菜のシャキッとした食感が加わり、朝ご飯で食べたい! と心の底から思ったメニューだった。味噌汁と合わせて食べるのも良さそうだ。
■サイドメニューもご当地の味
ここからはサイドメニューをご紹介。九州出身の方なら知っているというメニューも多そうだ。
まずは大分名物の「とりあん監修 大分唐揚げ」(363円)。監修したとりあんは2020年のからあげグランプリ西日本しょうゆダレ部門で金賞を受賞しているそうだ。とにかくおいしそうそうな香りがするからあげは、かなりジューシー。ニンニクが強すぎず子どもも好んで食べそうな味わいだった。
博多名物の「とんこつラーメン」(418円)は、スシローオリジナルでさば節を加えることで、海鮮の旨みが溶け込んだスープに仕上がっていた。こってりさもあるが、臭みがあまりなくすしの締めにもするすると食べられそうだ。
宮崎でよく食べられるきびなごは「きびなご柚子こしょう天ぷら」(110円)として登場。食べてみると柚子こしょうのはっきりとした香りが感じられ、おつまみとしてつまむのにも良さそうな味わいだった。サクサクの食感は箸休めにも。
■テイクアウトがかなりお得に!?
テイクアウトも行っているスシローは、今回紹介し多くのメニューが持ち帰り可能で(一部を除く)、お得な持ち帰り限定セットも登場する。「大切りかんぱち6貫セット(鹿児島産)」は容器込で495円とワンコインを切るお値段。高級魚の「天然クエ6貫セット(九州産)」は容器込で1,980円。自宅でも珍しいネタを楽しめる特別セットは、フェアの期間限定で販売を予定している。
■デザートにはひんやりスイーツを
最後は締めのデザートに! フェア限定の「ギュギュっと日向夏すぎるパフェ」(330円)がタイミングが合わず食べ逃してしまったため、「シャリッとミルクセーキ」(165円)と、スシローカフェ部の新作である「とろっとプリンシュー」(165円)を食べてきた。
まずは「シャリッとミルクセーキ」(165円)から。長崎のご当地スイーツであるミルクセーキをシャーベットに仕立てたもので、氷の粒を感じるシャリシャリ感が特徴的だった。卵と砂糖と牛乳というシンプルな材料から作られるミルクセーキはかなり懐かしい味わい。やさしい甘さで食後にほっとできるスイーツだった。
そして「とろっとプリンシュー」(165円)は、スシローの人気デザートであるとろっとプリンをシューで挟んでクリームを加えた贅沢メニュー。まずはシューの蓋を取ってプリンを味わい、そのあとシューと合わせて味わいと2段階に分けて楽しめた。
九州のメニューが大集合した今回のフェア。九州出身のものとしては、懐かしいものもありかなりテンションが上がるイベントだった。同郷のみなさんはもちろん、おいしいもの好きな方々はぜひこの機会を逃さないように!