東葉高速鉄道が2021年度の事業計画を発表した。今年度で開業25周年を迎えることから、施設・設備の計画的な更新を図る方針。メンテナンスの省力化や安全性の向上を図るため、情報通信技術(ICT)を積極的に活用する。
事業計画の中で、今年度末の運用開始を目標に、列車無線をデジタル方式に改良するほか、2023年度末の運用開始を目標に、列車制御システムを車内信号方式(CS-ATC)への改良を図ることも発表。通信回線の容量増強のため、光通信ケーブル・メタル通信ケーブルの追加敷設も進めるとした。
昨今のコロナ禍からの早期回復を図るため、定期外旅客の需要喚起にも努める。新たな企画乗車券を販売し、平日と比べて利用の少ない土休日の利用拡大を促進するほか、感染対策を図りつつ、駅構内や列車を活用したイベントを企画する。開業25周年記念グッズの販売も行う。
関連事業も進め、八千代緑が丘駅構内に新しい働き方を支援する個室型ワークスペースを導入。高架下の貸付区画拡大や駅広告の利用促進などにも力を入れるとしている。