4月18日よりWOWOWでスタートする『連続ドラマW 華麗なる一族』(全12話 毎週日曜 22:00~※第1話は無料放送)の記者発表が6日、都内で行われ、中井貴一、向井理、内田有紀、藤ヶ谷太輔、麻生祐未、吉岡里帆、松本穂香、要潤、美村里江、笹本玲奈、福本莉子が出席した。

  • 左から笹本玲奈、藤ヶ谷太輔、要潤、向井理、吉岡里帆、中井貴一、松本穂香、内田有紀、美村里江、麻生祐未、福本莉子

開局30周年を迎えるWOWOWは、2016年に開局25周年記念として放送した山崎豊子原作の『連続ドラマW 沈まぬ太陽』に続き、これまでドラマや映画化された山崎の小説『華麗なる一族』をドラマ化。大阪万博を間近に控えた高度経済成長期の日本を舞台に、富と権力獲得の手段として関西の政財界で閨閥(けいばつ)を張り巡らす阪神銀行の頭取・万俵大介を中心に、一族の繁栄と崩壊を描く。

この日は万俵家を演じた11人のキャストが勢揃い。一家の長である主人公の万俵大介を演じた中井は「最初は鉄平ぐらいかな? と思ったら大介でした」と笑いを誘いつつ、「万俵大介に対してある意味憎悪をみんなが持っていたりするので、すごく役者として孤独を感じながら演じました。その孤独が万俵大介を作っていくと思ったので、撮影現場と役がリンクしていてとても良かったと思っています」と自信を見せた。

万俵家の長男・鉄平を演じた向井は弟役の藤ヶ谷について言及し、「性格は違いますが絆の強い兄弟と思ってやらせてもらいました。性格は冷めて俯瞰で見てる、冷たい男という、普段の藤ヶ谷くんとリンクして良かったなと思いましたよ」と茶化すと、藤ヶ谷は「兄さん! 途中までは良かったんですけどね(笑)」と苦笑い。続けて藤ヶ谷は「空き時間にプライベートのお話を聞かせてもらいました。僕は長男で実際に上がいないので、こんな兄さんがいたら良いなと思いました」と向井を喜ばせた。

万俵家の縁組を司り、表向きは住み込みの家庭教師、だが実は大介の愛人でもある高須相子を演じたのは内田有紀。「高須相子という女性を私が演じるとは夢にも思いませんでした」と最初は配役に戸惑ったそうで、「苦労は日々してましたね。撮影の前日に半べそかいて稽古をしていました」と撮影にも苦労したという。これまでは明るいキャラクターを演じることが多かった内田だが、「今回はダークサイドの部分になっていて、今まで感じたことのないような闇の部分やサディスティックな部分が自分にもあるんだと、後半は気持ちよくなっていきましたね」と同ドラマで新たな一面が引き出されて満足げ。

そんな内田に対して大介の妻を演じた麻生は「実際の内田さんはとても素敵な方です。撮影現場も和やかだったので、楽しくならないようにと気をつけました。寝室のシーンは内田さんが先にベッドに入られ、その後に私が寝室に入るシーンがあり、大介さんには申し訳ないと思いながら寝室に入りました。優しいお父さんで中井さんが苦労されと思います」と演じた寧子のように夫役の中井を気遣えば、中井は「愛人と本妻が話す会見なんてないですよ。僕もこういう経験はこれから先ないと思うので、ある意味非日常を楽しませてもらいました」としみじみと振り返っていた。