東京2020組織委員会は、東京2020大会でオリンピック史上初めて開催されるスケートボード競技のコースデザインを発表した。このコースはスケートボード競技会場となる有明アーバンスポーツパークに5月上旬に完成予定とのこと。

オリンピックで競われるスケートボードには2種目あり、街の中を滑るようなコースで技を競う「ストリート」と、様々な曲面を組み合わせた形のコースで技を競う「パーク」。選手が行うトリック(ジャンプ、空中動作、回転などの技)の難易度や高さ、スピードなどによって審判が評価をする採点方式の競技となっている。

  • コースデザイン(左 : パーク、右 : ストリート) (c)California Skateparks ※コースについては大会運営上の事由等により変更される場合がある

    コースデザイン(左 : パーク、右 : ストリート) (c)California Skateparks ※コースについては大会運営上の事由等により変更される場合がある

東京2020大会におけるコースは、様々な世界大会でのデザインや経験が詰まった集大成のコースともいえるコースだという。コース面積は通常の大会の約 1.5~2倍程もありながら、各選手の持ち時間の中で最大限に活用できるようなデザインとなっているとのこと。

「ストリート」、「パーク」両コースともどのスタンス(レギュラー・グーフィー)やどの性別の選手にも滑りやすいように、公平性を考慮したコースにな っているという。

  • 左:パーク、右:ストリート (c)California Skateparks ※コースについては大会運営上の事由等により変更される場合がある

    左:パーク、右:ストリート (c)California Skateparks ※コースについては大会運営上の事由等により変更される場合がある

東京 2020 大会のコースを手がけたのは、デザイナーのジョー・シアグリア氏とデザイン並びに施工等のスーパーバイザーのビル・ミナデオ氏。シアグリア氏はこのコースについて、「東京2020大会スケートボードのストリートコースとパークコースのデザインは、これまでのプロスケートボード大会のコースをはるかにしのぐものになりそうです。それぞれの特徴にあわせたコンクリートのコースは、選手が自らの技の創造性、フロー、スピード、振幅(大きさ)、テクニカル、バラエティ(多種性)を最大限に発揮できるように、綿密に設計されています。また、スケートボードコースのレイアウトは、オリンピックの競技フォーマットを参考にしており、世界中のスケートボード選手が自己ベストを達成するため、そしてスケートボードの未来への発展に貢献するために必要なコースを提供することを目標としています」と語っている。