日本労働調査組合は4月5日、「仕事の退職動機に関するアンケート」の結果を発表した。調査期間は2021年3月8~9日、調査対象は20歳以上の会社員、有効回答は528人。

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1位「職場の人間関係」・「評価、待遇に不満」

仕事を辞めたいと考えているか、もしくは転職を検討しているか尋ねたところ、「退職・転職の意向あり」が35.8%、「退職・転職の意向なし」が64.2%となった。

2021年1月分の労働力調査(総務省統計局発表)における「役員を除く雇用者」の実数は5,610万人であることから、同調査では退職・転職の意向ありは2,008万人、意向なしは3,601万人と推計。また、2019年の転職者数は351万人(総務省統計局発表)であるため、退職・転職予備群は転職者数の約5.7倍に上ると試算している。

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仕事を辞めたいと考えている理由を聞くと、1位「職場の人間関係」・「評価、待遇に不満」(各38.6%)、3位「仕事の進め方が非合理」(26.5%)、4位「他にやりたいことがある」(24.3%)と続いたほか、6位に「コロナ対策・環境不安」(20.1%)がランクイン。一方、最も少ない理由は「職場外の人間関係」(6.9%)だった。

回答者からは仕事を辞めたくなったエピソードとして、「上司は効率よくひとつずつ仕事をやれと言うだけで助けてくれない」「10年勤めているのに給与が上がらない」「人事スペシャリストとして入社したが総務業務がメインになりスキルを活かせない」「コロナ感染症の影響により業績が急落して給与が大幅削減された」といった声が寄せられた。