No.1とその子会社であるアレクソン、およびNTTPC コミュニケーションズは3月16日、3社による共同開発を行った中小・小規模企業向けの次世代型リモートワーク環境構築機器「Telework Station」の販売を開始した。4月2日には、プレス向けの体験会が開催された。

  • 「Telework Station」

「Telework Station」は、社内に設置すると、それに接続されたPCに自宅や外出先からアクセスできるというソリューション。RDP(Remote Desktop Protocol)かVNC(Virtual Network Computing)を使って、自宅から会社の自分PCにログインして操作することによって、テレワークを実現するものだ。主に10人以下の小規模企業をターゲットにしており、簡単に導入できるというのが特徴だ。

接続は、「Telework Station」のWebサーバに自宅PCなどのブラウザからURLを指定して、ユーザー、パスワードを入力してログイン。そうすると、接続可能なPCの一覧が表示されるので、接続したい端末をクリックすれば、そのPCのログイン画面が表示される。あとは会社にいるときと同様に操作できる。接続するPCがシャットダウンされた状態でも、Wake ON LANで起動できるという。

  • 「Telework Station」の仕組み

  • 「Telework Station」へのログイン画面

  • 「Telework Station」にログインすると、接続可能なPCが表示される

  • 接続したPCを選択すると、通常利用している自分のPCのログイン画面となる。あとは、会社にいるときと同じ感覚で操作できる

ラインナップには、接続する会社のPCを最大10台登録できるNA-TS100stdシリーズと、最大20台まで登録できるNA-TS100proシリーズがあり、それぞれライセンス期間が5年、6年、7年の3種類がある。利用するハードウェアに違いはない。

価格(税込)はNA-TS100stdシリーズが137万5000円(5年)、143万円(6年)、148万5000円(7年)、NA-TS100proシリーズが148万5000円(5年)、154万円(6年)、159万5000円(7年)。

  • 最大10台登録できるNA-TS100stdシリーズと、最大20台まで登録できるNA-TS100proシリーズがあり、それぞれライセンス期間が5年、6年、7年の3種類がある。利用するハードウェアに違いはない

現在、サブスクリプションモデルは用意されていなが、ほとんどがリース契約になるのでないかということで、問題はないという。今後は、サブスクリプションモデルも検討していくという。

販売は、No.1が自社の営業網を利用していくが、同社はこれまで販売してきたサーバ、モバイルWi-fiルータ、PCも合わせて販売していくという。東名阪エリアより順次販売開始し、全国展開も図っていく。

  • No.1の顧客は8割以上が10人以下の小規模企業。今後はサーバやWi-Fiルータなどと併せて販売していくという

  • 「Telework Station」の携わる3社の代表。右から開発を行ったNTTピー・シーコミュニケーションズのサービスクリエーション本部 本部長 三澤響氏、企画を担当したアレクソンの代表取締役社長 三瀬厚氏、販売を行うNo.1 常務取締役 上級執行役員 法人事業本部長 桑島恭規氏、アレクソン プロダクトマネジメント部 部長 小川徹氏