コロナ禍で働き方がガラリと変わりました。出社前提の働き方から、テレワーク中心の働き方へと変化する中、テレワークに対応できない昭和な上司と自律的でネットワークとの親和性が高い世代の価値観の違いもあらわになりました。

  • これからの働き方とは? _昭和な上司はなぜテレワーク嫌いなのか /サラリーマンYouTuber サラタメさん

そんな働き方の変化やSNSでつながり過ぎるデメリットなどについてサラタメさんに聞きました。

■テレワークを歓迎する人、嫌う人

サラリーマンYouTuberのサラタメです。サラリーマンのタメになりそうなことを日々発信しています。今回は、コロナ禍の下で変わりつつある働き方、仕事選びについてお話しします。

ご存じのようにコロナ禍で働き方が変わり、企業によっても対応の差が生まれました。たとえば勤務先でテレワークが認められているかどうか?

これだけでも「自分の勤務先は違う」「自分の仕事では無理」という方がいます。コロナ禍で転職や就職について、どういう会社選び・仕事選び・働き方選びが正しいのか考えてみましょう。

私自身も2020年の春、新型コロナ禍で緊急事態宣言が発出された時、4月から6月はテレワークをしていました。その後、勤務先でテレワークからリアル出勤に戻す動きが出てきた時に、「テレワークのままにしてくれ」と要望する社員が多数いました。

一方で「出勤した方が良い」と、リアル出勤を推奨する社員たちもいました。私は、上司から出社してほしいといわれた時、抵抗なく出社しました。

テレワークは、「自分の仕事にはまじめに取り組み責任を果たす。ただし自分のペースは大事にしたい」と考える社員の気持ちにマッチしていました。

一方で「社員が集まって仕事をしてこそ会社だろう」「テレワークといってもまじめに仕事してるのかどうか?

出勤してもらった方が管理しやすい」「社員全員が一丸となって同じペースでゴールを目指す」という昭和な価値観を大事にする人たちもいたわけです。それは世代や年齢によって変わるのではなく、働き方の価値観の違いだと思います。

■仕事選びの基準が、明らかに変わった。

私は今30代になったところですが、先輩たちの仕事選びの主な基準は「年収が多いか、少ないか」だったように思います。

しかし私の後輩たちは「働きやすいか、どうか」を重視しているように見えます。また、コロナ以前の出勤前提の勤務形態では、「残業が多いか、少ないか」が働きやすさの目安でした。

しかし、コロナ禍によって、「テレワークができるか、どうか」が働きやすさの条件の一つに加わりました。これからは年収の多い少ないよりも、ワークスタイルがより大きな意味を持ってくるかもしれないと考えています。

私は上司の言うとおりにリアルに出勤するのを厭わない方です。でも、家事や育児の負担がある女性社員の中には在宅勤務に切り替える方がいたりして、出勤派と在宅派の分断が生まれています。

このように、仕事選びの基準が明らかに変化しつつあるのを最近、実感しています。皆さんも今一度、自分なりの仕事選びの基準について見直してみたらいかがでしょう? 私は仕事と自分の私生活のバランスを上手にとれることが、何よりも大切だと思っています。

■SNSの世界でも「隣の芝生は青く見える」

もう一つ、考えてみてほしいことが「SNSでつながり過ぎる社会」のことです。

自分の会社内のコミュニティーの中だけで暮らしているのであれば、外の世界と比較して自分がいる環境が恵まれているか、劣っているのかと心配してストレスを感じることもありません。

でも皆さんが日常的に触れているSNSの世界には、多様な働き方をしている人たちが発信する情報があふれています。それと比較して、自分が損をしている、遅れていると感じたり、ストレスを感じたりしていませんか?

でも実はSNSで先進的な働き方や、うまくいった仕事の情報を発信している人たちの多くは、自分をイケてる風に見せること自体が仕事な人たちが多いと思います。

中には本当に先進的な仕事をしている人もいますが、現実はもっと泥臭い状況かなと。私は、SNSでつながり過ぎてしまう状況が、本来感じなくてもよいストレスを感じてしまう原因の一つだと考えています。

「隣の芝生は青く見える」と言いますが、SNSの情報にとらわれ過ぎないほうがいいと思います。

コロナ禍でテレワークが進み、働き方や仕事選びの基準が変わりつつあります。転職を視野に入れている方や、これから就職する方には、自分なりの働きやすい条件や仕事選びの基準を、もう一度見直してみていただきたいと思います。

サラタメの会社選びの基準は、「ホワイト企業でぬくぬくと、細く、長く、楽しく、働く」ことです。