PLAN-Bが運営をするINUNAVI(いぬなび)はこのほど、「愛犬の葬儀」に関する調査結果を発表した。同調査は3月10日~15日、全国の犬の飼い主691人を対象に、インターネットで実施した。
亡くなった愛犬の葬儀を行ったか尋ねたところ、「葬儀をした」は63.0%、「葬儀はしていない」は37.0%だった。葬儀をした場所は、「ペット葬儀会社」(66.1%)が最も多く、「自宅」(17.7%)、「寺」(14.3%)、「動物霊園」(1.9%)という順になっている。
葬儀・供養の形について聞くと、57.8%が個別で葬儀を行う「個別葬儀」と答えた。ほかの飼い主と一緒に葬儀を行う「合同葬儀」は23.8%、「自宅で埋葬」は18.4%だった。
葬儀をしなかった人に、遺体の供養について尋ねると、「自宅の庭や好きだった場所に埋葬・散骨」(44.8%)が最も多かった。次いで「保健所に引き取ってもらった」(24.5%)、「火葬のみ行った」(11.5%)という順になった。「その他」という回答も19.2%見られた。
葬儀費用で最も多かったのは、「20,001円~40,000円」(121人)で、「1円~10,000円」(71人)、「10,001円~20,000円」(57人)、「40,001円~60,000円」(53人)と続いた。
何年ほど前に葬儀をしたか尋ねると、「2017年~」(135人)が最も多く、「2012年~2016年」(87人)、「2007年~2011年」(44人)、「2002年~2006年」(10人)、「1997年~2001年」(6人)、「~1996年前」(5人)という順になった。20年ほど前は葬儀をしない人のほうが多かったが、10年ほど前になると半数以上の人が葬儀をしている結果となった。
亡くなった愛犬のお骨をどうしたか尋ねたところ、「自宅で手元供養」(36.4%)が最も多かった。次いで「自宅の庭や好きだった場所に埋葬・散骨」(19.6%)、「ペット霊園の合同慰霊碑」(18.9%)となった。
葬儀をした際のトラブルについて聞くと、95.4%が「トラブルはない」と答えた。しかし3.3%が「トラブルではないがモヤモヤしている」、1.3%が「トラブルがあった」と答えている。
「モヤモヤしている」と回答した人からは、「手元に一部返還された骨が、いまだに愛犬の骨だったかどうか疑問」(ミニチュアダックス)、「骨をお寺に持っていきますが、場所はお教えできませんと言われた」(フレンチブルドッグ)、「「正直、大型犬種のためキレイに焼ききってあげられるかはわからない、と言われた」(ラブラドールレトリバー)といったコメントが寄せられた。
トラブルがあった人からは「自治体に連絡したが、道路などで亡くなった動物たちとひとまとめにされて火葬という事を火葬場で知った。事前に知っていたら頼まなかった」(ミニチュアシュナウザー)、「お経を唱える前に外でタバコ吸って電話しながら笑ってた」(柴犬)、「詐欺業者に騙された。多少高くつくとしても、ペットの遺体は信頼できる業者に預けるべき」(柴犬)、「ペット霊園にてロッカー式のお墓にて4匹分の骨壼を保管していたが、事務的にとてもいい加減」(MIX犬)などのコメントが挙がっている。
愛犬が亡くなった際の葬儀についてどう考えているのか尋ねたところ、46.0%が「葬儀をする予定」と答えた。「まだ何も考えていない」は33.3%、「葬儀はしない予定」は20.7%だった。
葬儀について不安なことを自由回答で答えてもらったところ、「費用がどれくらいかかるのかわからない」など、費用面を心配する声が多かった。「いつ連絡をすればいいのかわからない」「遺体をどう扱われるのか」「業者の選定が不安」といった不安も目立った。