Appleは4月2日(米国時間)、ゲームサブスクリプションサービス「Apple Arcade」に30本以上の新ゲームを追加し、「クラシックコレクション(Timeless Classics)」と「App Storeグレイツ」という新カテゴリを設けたことを発表した。2019年9月にApple Arcadeが始まって以来の大規模なアップデートであり、追加後に同サービスのゲームカタログは180本を超えた。新しいApple Arcadeオリジナルズには坂口博信氏率いるミストウォーカーの新作RPG「FΛNTΛSIΛN」、「NBA 2K21アーケードエディション」(2K Games)といった話題作が含まれる。
Apple Arcadeは月額600円。カタログ内のゲームを自由に遊べ、ファミリーシェアリング機能を使って最大6人の家族で共有が可能。配信されているゲームには広告が表示されず、アプリ内課金はない。
Arcadeオリジナルズのゲームは、Appleのデバイスに最適化され、Apple Arcadeならではのゲーム体験を存分に楽しめる。そのオリジナルズに、Apple Arcade発表時から大きな話題になっていた「FΛNTΛSIΛN」がついに登場した。ファイナルファンタジー・シリーズを生み出した坂口博信氏による完全新作で、手作りのジオラマから構築されたアナログ感のある幻想的であたたかみのあるフィールドと、植松伸夫氏による楽曲、CGキャラクターの組み合わせによって、懐かしくも新しい冒険を体験できる。前編・後編の2部構成になっており、2日にリリースされたのは前編。後編は2021年後半に登場する予定だ。
「FΛNTΛSIΛN」がRPGファン待望のゲームであるのに対して、「NBA 2K21アーケードエディション」はスポーツゲームファンの心をつかむタイトルになる。NBAオフィシャルのバスケットボールゲームであるNBA 2Kシリーズのこだわりは、NBAスターが目の前でプレイしているようなリアリティであり、それをiPhone、iPad、Apple TV、Macに最適化されたグラフィックで体験できる。
これらのほか、リズムゲーム「太鼓の達人 Pop Tap Beat」(バンダイナムコエンターテインメント)、「みんなのGOLF」シリーズを手がけてきたクラップハンズによるゴルフゲーム「CLAP HANZ GOLF」(クラップハンズ)、人気アニメシリーズを題材にした「Simon’s Cat: Story Time」(Tactile Games)、歴史教材ゲームの名作をモダンに作り直した「The Oregon Trail」 (Gameloft)、大ヒットパズルゲームの3Dリマスター版「Cut the Rope Remastered」(Paladin Studios)といった新ゲームが登場している。
クラシックコレクションはクラシックゲームを集めたカテゴリで、チェスの「Really Bad Chess」(Zach Gage)、数独ゲーム「Sudoku Simple」(MobilityWare)、バックギャモン「Backgammon」(Adikus)、クロスワードパズル「Tiny Crossword」(PlaySimple Games)など。
App Storeグレイツは、「Monument Valley」(ustwo games)、地下鉄シミュレーションゲーム「ミニメトロ」 (Dinosaur Polo Club)、「Fruit Ninja Classic」(Halfbrick Studios)など、App Storeで提供され、App Storeアワードを受賞するなど高評価を得て大ヒットしたゲームをApple Arcadeで楽しめる。
アップデートに伴う注意点が1つ。iPhone、iPad、Mac、Apple TVのApp StoreがApple Arcadeに対応し、Arcadeオリジナルズの作品はそれらのデバイスでプレイできるが、クラシックコレクションとApp Storeグレイツに含まれる作品がプレイできるのはiPhoneおよびiPadに限定される。