「エアコンの効きが弱い」「夏が来る前に掃除をしておきたい」と思っているけれど、故障などが不安でエアコンの掃除に戸惑っていませんか? エアコンは精密機器でもあるため、掃除するのをなんとなく避けてしまいがち。本記事では、そんなエアコンを簡単に掃除できるスプレーの使い方を紹介します。
エアコン掃除スプレーの効果とは
掃除用スプレーを使えば業者に頼まなくても、自力でエアコンのクリーニングができ、清潔な状態を保てます。
手の届かない所まで掃除できる
エアコンは精密機器であり手の届かない部品も多いです。しかしスプレー状になっている掃除用具を使うことで内部までいきわたり、手の届かないところまでお手入れできます。
業者に頼むよりも安い
エアコン掃除を業者に依頼する場合、掃除料金の相場は1台当たり1~3万円前後です。そのため定期的に掃除をしようとすると、エアコン掃除だけで出費がかさんでしまいます。
一方、自力で掃除すると3,000円程度でグッズが揃うため、業者に依頼するときの半額以下まで費用を抑えることができるでしょう。
異臭を排除できる
エアコンの異臭は、カビやほこりなどの汚れが溜まることで発生します。定期的なお手入れをして異臭の原因を排除することによって、きれいな空気を保ちましょう。特にアレルギー体質の人や小さい子どもがいる家庭では、エアコンの掃除を欠かさないようにしましょう。
スプレーを使った時のデメリット
定期的にスプレーを使ってエアコンを掃除するメリットはたくさんありますが、精密機器なので扱い方を間違えるとエアコンが故障してしまうかもしれません。内部に吹きかけるほどそのリスクがあるので、掃除の前には下調べが必須です。
また手間がかかる割には、業者の清掃と比べると、どうしても汚れが残ってしまいます。エアコンの内部まで安全にお手入れしたいのであれば、業者に頼むことも検討してみましょう。
エアコン掃除用スプレーの種類
エアコン掃除用スプレーには種類があり、エアコンのなかの部品ごとに使うスプレーも変わってきます。どこを掃除したいのかに合わせてスプレーを選びましょう。
フィンクリーナー
「フィン」は、フィルターを外した時に見える薄い金属の部分で、空気の温度を変えるときに使う部品です。
フィンクリーナーはその名の通り、フィンと呼ばれる部品を掃除するのに使います。エアコン掃除用スプレーの多くは、フィン専用のものが多く、探すのには苦労しないでしょう。
フィンの部分は、結露が発生してカビが生えやすい場所です。せっかくフィンを掃除するのであれば、カビを防止する効果や防臭作用のあるスプレーを選ぶことをおすすめします。
ファンクリーナー
「ファン」は、風を送る役割を担っており、横に長い筒のような形が特徴的な部品です。「フィン」と名前が似ているので混同しがちですが、まったく違うものなので注意して覚えておきましょう。
ファンはかなり内部に位置しているのでスプレーが届きにくい場合があります。間違った部分にスプレーをかけないためにも、ノズルがついているものを選ぶようにしましょう。
ドレンホースクリーナー
「ドレンホース」は、エアコンのなかにたまる水分を排出する排水管のことです。汚れが溜まってドレンホースが詰まると、エアコンから水漏れを起こしてしまうので、定期的に清掃しましょう。
ドレンホースクリーナーを使うと、ホースの詰まりが解消されて水漏れを防ぐことができます。
フィルタークリーナー
「フィルター」はエアコンの蓋をあけるとみえる網目状の部品です。フィルターは空気中のホコリを集めてくれているので、ホコリがつきやすい場所です。また、ホコリだけでなく花粉やカビも付着するので、匂いが気になる場合はここを掃除してみましょう。
フィルタークリーナーは、防カビ・除菌作用があったり、匂いを防いでくれたりするタイプのもがおすすめです。
エアコン掃除用スプレーの使い方
エアコン掃除用スプレーを使うときの注意点を解説します。大掛かりな作業になるので、安全にお手入れをするためにもしっかりと手順を踏んで行いましょう。
1.電源を切ってエアコン周りを養生する
まず窓を開けて、エアコンの電源を切ってから掃除を始めてください。掃除をしている最中にエアコンが動いてしまうと、故障の原因だけでなく感電や漏電を起こしてしまう恐れがあります。安全のためにエアコンが動かない状態にしておいてください。
また、スプレーを使うと液体がエアコンのなかから垂れてきてしまいます。下にあるものや部屋を汚さないように、床にビニールシートを引いたりエアコンをビニールで覆ったりして養生しましょう。汚れがついたら困るものは遠くに避難させておくことをおすすめします。
2.エアコンのカバーを外してフィルターを掃除する
エアコンをきれいにするにはカバーを外して内部が見える状態にしなくてはなりません。カバーは上に開けるだけではなく、完全に取り外すのがいいでしょう。
カバーを外すとフィルターが見えるようになるので、フィルターを取り外し、お風呂場などの水の使える所でホコリなどを取り除きましょう。使わなくなった歯ブラシなどを使うと汚れがしっかり取れるのでおすすめです。
3.汚れを取りたいところにスプレーする
内部に使うスプレーを使っていきます。ファンやフィンにスプレーをして待ちましょう。他の部位につけてしまうと故障の原因になるかもしれないので、慎重にスプレーするよう心がけましょう。
様子を見ながら放置したら、水をかけて中に入り込んだ汚れと洗剤を流します。エアコンの養生が不十分な場合は、しっかりと補強してから流すようにしてください。
4.乾燥させて元に戻す
洗剤や汚れを出しきったら、エアコンの内部を乾燥させていきましょう。送風機能を使うと早く乾燥できるので、しっかり乾燥するまでつけっぱなしにします。
内部を乾燥させることができたら、フィルターとカバーをしてもとの状態に戻してください。最後に初めの状態のエアコンに戻せばお掃除終了です。
エアコン掃除用スプレーは使い方を守るのが重要
エアコンの掃除用スプレーの使い方を紹介しました。エアコンの掃除用スプレーは、正しい使い方をしないとエアコンが故障してしまうだけでなく、事故の原因となる可能性があります。
安全にお手入れするためにも押さえるべき注意点を把握して、慎重に掃除に取り掛かることが大切です。エアコン掃除を定期的にして、きれいな空気で生活しましょう。