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【この記事のエキスパート】
住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーター:神村 さゆり
住宅メーカー、ゼネコン設計部、設計事務所等で約300棟の新築設計実績と現場代理人女性としては希少な現場監督経験を生かしリフォーム物件も約70棟手がける。
住宅や暮らし方、環境整備をテーマに、これまで一般企業研修・公的機関・学校等にて講師としてこれまで述べ5000人以上を指導。
整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト資格認定講師として800名余の資格者を認定。また資格試験対策として二級建築士やインテリアコーディネーターの受験指導も行っている。手描き図面やイラストでのプレゼンにも定評があり、多くの文具を試してきた。
多趣味が高じて醗酵教室や手抜き家事教室を開催し好評を得ている。
子ども3人。A型・獅子座
一人分のスペースで二人分のベッドになる二段ベッド。子どもが小さい家庭などでよく使われますが、親子や大人用として使えるものもありますよ。本記事では、二段ベッドのメリットやデメリット、選び方、ニトリ、イケア、ロウヤなど厳選したおすすめ商品をご紹介します。
二段ベッドのメリット・デメリット
二段ベッドとは、その名のとおり上と下で二段になっているベッドのこと。ひとつのベッドのスペースで済むのでコンパクトなのが特徴で、ゆくゆくは分割できるものもあります。まずは、二段ベッドのメリットとデメリットをチェックしてみましょう。
二段ベッドのメリット
ここからは、二段ベッドを使うメリットをご紹介します。
狭い部屋でも省スペースで快適に使える
お部屋の上部の空間は、あまり使われずにいます。子ども部屋の場合は、背丈の小さな子どもが使うため、ことさら上部の空間があまっていることになります。
そんな場合には、ベッドのスペースを縦に重ねることによって、ふたつ設置していたベッドのスペースのひとつをフリーにすることが可能に。より広くスペースを活用したり、新しく勉強机などを導入したりすることもできるでしょう。
子どもの成長に合わせてレイアウト変更できる
将来子供部屋を増やそうと思っていたとしても、ある程度子どもたちが成長するまで待ってからレイアウト変更を考えるというケースがおもでしょう。
レイアウト後に、改めてそれぞれの部屋に合ったベッドを購入するのは、コストがかかりすぎることも。しかし、二段ベッドを最初に導入しておくと、部屋をふたつに分けるという段階で、二段ベッドを分けてセパレートで使うということも可能。成長に合わせたぴったりの運用ができるのがうれしいですね。
二段ベッドのデメリット
ここからは、二段ベッドを使うデメリットをご紹介します。知らなければケガをしたり、買い直さないといけないというリスクもあるので、よく注意してください。
転落する危険がある
二段ベッドの上の段から、落下してしまうと、けがするおそれもあります。ふだんから寝相が悪い人は、上の段を使うのを控えたほうがよいでしょう。
上段にはサイドフレームがついているので寝返り程度で落ちることは少ないですが、幼い子どもの場合は、寝ぼけたまま起き上がって、落ちてしまう危険性があるので注意が必要です。小学生の高学年程度になれば、落ちないように気をつけながら上手に利用してくれるようになるでしょう。
お気に入りのマットレスが置けない場合がある
二段ベッドは、サイズが特殊に設計されているものが多く、そのアイテム専用のマットレスしか使えないというケースもあります。また、厚みのあるマットレスを使用したときは、ベッドの柵の高さが足りなくなる場合もあります。
そうなれば、お気に入りのマットレスのベッドを使っていて、そのマットレスを二段ベッドでも使いたいと思ったとしても、そのとおりにはいかないということも起こりえます。
二段ベッドを使う場合は、マットレスが限られるということも覚えておきましょう。
二段ベッドの選び方
それでは、二段ベッドの基本的な選び方を見ていきましょう。
【1】サイズ
【2】分離して使えるか
【3】2台をとなり合わせて使えるか
【4】はしごのタイプ
【5】耐久性・安全性
【6】コンパクトさ
【7】素材
【8】便利な機能性
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】サイズをチェック
二段ベッドのサイズは97cm×195cmのシングルサイズが一般的ですが、子供向けの小さいサイズや親子用の大きめサイズもあります。
使用する期間も考えながら内寸・外寸をチェック
二段ベッドは、使用する期間を決めてから選ぶのがおすすめです。子どもが小さいころだけ使用するものか、大きくなってからも使用するのかによって必要なサイズが異なるからです。
二段ベッドには、スタンダードなサイズのほかにも「セミシングル」 「下段ダブル」「下段セミダブル」などがあります。使用する期間によって選ぶとよいでしょう。
上段の高さもチェック
二段ベッドを選ぶ際にポイントとしたいのが、縦幅の高さです。とくに、縦幅をおさえたベッドがほしいという場合は上段の高さに注意しましょう。
いくらすてきなベッドでも、高さが部屋に合わないと設置することができません。部屋の天井までの高さをしっかりと確認してから、上段の高さを合わせた二段ベッドを選びましょう。
【2】分離して使えるかチェック
将来的には、子どもたちがそれぞれのお部屋を持つようになるかもしれません。ライフスタイルが変化したときでも対応できるよう上下を分割して2つのシングルベッドとして使えるタイプがおすすめです。セパレートで使える二段ベッドなら、それぞれを別々の部屋で使用し続けることも可能なので、長く使えて便利です。
【3】2台をとなり合わせて使えるかチェック
二段ベッドの柔軟性として注目したいポイントのひとつは、ふたつのベッドを並べてダブルサイズのベッドとして使えるタイプがあることです。子どもたちがまだ親と一緒に寝たいという場合には、大きなベッドで川の字になって使うこともできます。
ただし、どの二段ベッドでも並べて使えるわけではありません。上段と下段でヘッドボードやフットボードのデザインに違いがあったり、高さが異なるものも多いので、事前にかならず確認するようにしましょう。
【4】はしごのタイプをチェック
二段ベッドの上段に登るためのはしごのタイプも選べます。大きく3つのタイプがあり、階段タイプ、ベッドの枠組みとして固定されているはしごのタイプと、外付けのはしごをひっかけて使うタイプがあります。
上り下りがしやすい「階段タイプ」
上り下りが最もしやすいのが、階段タイプです。安定感もあり、小さな子どもが上り下りしても安心です。階段がベッドの外側に設けられるスペースが、必要になります。ただし、階段下のスペースが収納になっているなどのメリットもあります。
上り下りのしやすさを重視するのであれば、階段タイプを選ぶのがおすすめです。
省スペースで使える「垂直タイプ」
ベッドに組み込まれている固定はしごは、とても安定感があります。垂直に上り下りするので多少慣れと注意が必要です。ベッドの外部にスペースを必要としないので、より省スペースに置くことができるのも魅力です。
上り下りに不安がある年齢の子どもが使う場合は注意が必要ですが、垂直タイプは、利点も多いタイプです。
外付けの「斜めがけタイプ」
外付けタイプのはしごなら、設置レイアウトを自由にデザインできます。ただし、はしごを設置するスペースをベッドとは別に確保する必要があります。ハシゴが斜めに掛けられるので上り下りはスムーズなのがメリットとなっています。
外付けタイプのはしごは、子どもがはしごの上り下りしやすいタイプがよいという場合におすすめです。
【5】耐久性・安全性をチェック
長く使うことになるベッドなので、やはりアイテムの頑丈さ、耐久性は大きなチェックポイントのひとつといえます。さらに、子どもたちが不慮の事故に合わないためにも頑丈さや耐久性は大切なポイントなので、慎重にチェックしておくべきでしょう。
ベッドは、子どもたちが大きくなって体重も増えてきたときにもしっかり使える頑丈さが必要です。ベッド上での動きがあることも考慮して、できるだけ耐荷重が大きいベッドを選ぶようにしましょう。
また、二段ベッドの安全性を確かめるためにチェックしてもらいたいのが、上下のベッドがビスやネジなどでしっかり固定されているかです。地震などがあった場合でも外れることのないベッドを選べるようしっかりチェックしましょう。
【6】コンパクトさをチェック
省スペースで使えることが魅力の二段ベッドですが、部屋が狭いなどの理由でもっとコンパクトなものがいい! という人もいるでしょう。コンパクトな二段ベッドを選ぶために注目するポイントをご紹介します。
ヘッドボードやフットボードが薄く設計されているか
部屋のなかにある柱などの関係で、縦幅をおさえたいというケースがあることでしょう。そんな場合には、縦幅をより小さくすることになります。でも、今は子どもたちの身長が小さくても、すぐに成長してしまいますから、ベッドの丈を小さくするわけにはいきませんよね。
解決策は、ベッドのヘッドボードやフットボードが薄く設計されている二段ベッドを選ぶということです。
ショート丈・セミシングルタイプならベッド自体が小さい
さらに縦幅のスペースが限られているというお部屋のレイアウトなら、ベッドの丈を短くしたタイプかや横幅を短くしたセミシングルタイプなどの二段ベッドを選ぶことも可能です。ショート丈の二段ベッドは、縦幅が180センチ程度の長さになっています。二段ベッドを使う時期が、子どもたちが小学生のあいだだけであるなど、期間が限られている場合は、短い丈の二段ベッドを選ぶという選択肢もあります。
天井が低い家はロータイプを
二段ベッドを導入するに際して、気をつけなければならないのが、高さです。お母さんの身長が低いような場合、高さがある二段ベッドだと、お子さんが上の段に登るのを援助しづらいでしょう。また天井が低い部屋なら、上段と天井との間の空間に余裕があるかを確認しておくことも必要でしょう。
ロータイプの二段ベッドなら、上段のベッド高がおさえられ天井までの空間が確保できるので、圧迫感が減らせます。ただし、下段の空間は狭くなることを忘れずに。
2段での使用頻度が少ないなら親子ベッドも選択肢
いつもふたつのベッドが必要というわけではないというケースもあります。遠方の学校に通うような子どもがいる場合や、結婚して別に住んでいる子ども夫婦が泊まりにくるという場合です。
いつでもふたつ使うわけではないのに、大きな二段ベッドを設置してしまうと、空間が無駄に使われてしまいます。そんなときには、親子ベッドタイプの二段ベッドを選びましょう。使わないときは、キャスターで動かして、もう一方のベッドの下にしまい込んでおけます。
【7】素材をチェック
二段ベッドに使われる素材は、おもに「木製」と「スチール製」があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
木の温かみを感じる「木製」
木製の二段ベッドは、木の温かみを感じることができるのが特徴です。ほとんどのものがパイン材という松の木でできていますが、パイン材のほかにも、国産の檜などの天然の木を使ったものもあります。
ナチュラルな部屋にも合わせやすい点も木製二段ベッドの魅力です。温かみを求めるのであれば、木材のものを選んでみてください。
シンプルでスタイリッシュな「スチール製」
シンプルでスタイリッシュなのが魅力のスチール製の二段ベッド。強度が高く頑丈な点や通気性のよさも魅力です。また、組み立て式のものが多いので、引越しの際に運びやすい点もポイントです。
きしむ音やものが当たった時などの音が出やすいことがデメリット。スタイリッシュな部屋にはスチール製の二段ベッドがおすすめです。
【8】便利な機能性をチェック
二段ベッドには、使い勝手のいい機能が付いた商品もあります。毎日のおやすみタイムを快適にするために、チェックしてみましょう。
いろいろな小物が置ける「宮棚付き(宮付き)」
宮とは、頭の上部にあるヘッドボードにある棚のこと。本やスマホ、眼鏡や目覚まし時計などを置いておけるので、この棚があるかないかでは使い勝手に差がでてきます。ベッドデザインにもかかわってくるので、使いやすさとお好みで選べばよいでしょう。
スマホの充電などに便利な「コンセント付き」
ヘッドボードや宮棚にコンセントがあるかどうかも使いやすさを左右してきます。寝ている間にスマホなどを充電したりベッドライトやブックライトなどを点灯させることにも使えます。あると便利な機能です。
子供2人が使うなら「下段のサイドフレーム付き」が安心
ベッド上段には転落防止のためベッドサイドフレームがついているものがほとんどですが、下段にはついていない場合があります。小さい子どもが使う場合には、ベッドサイドフレームは必須でしょう。また子どもが成長した後も使い続けることを考えているなら、ベッドサイドフレームの取り外しができるかどうかもチェックしておきましょう。
スペースを有効活用できる「収納付き」
二段ベッドについている便利機能としてあげられるのが、収納スペースです。ベッドの下や階段の下などの部分に収納スペースがついているものがあります。そのなかに衣類や小物などをしまうことができます。
部屋をすっきりと見せたい場合や、部屋自体が狭い場合には、収納スペースがついた二段ベッドを選んでみてはいかがでしょうか。
エキスパートのアドバイス
【エキスパートのコメント】
二段ベッドは、一台しか置けないところに二台分のベッドが置けるといった、二倍のスペースが活用できるのがメリットです。また、兄弟でひとつの部屋を使っていても自分のテリトリーを確保できるということで、子どもたちのあこがれでもあります。
しかしながら、上の段はどうしても階段やはしごが必要となります。また、有効な高さが半減するので、自由に背伸びができないなど制限があります。
人気メーカー・ブランドの特徴
ここからは、二段ベッドの人気家具メーカーをいくつかご紹介します。
ニトリ
ニトリは、全国各地に直営店を持つ、家具や家電、雑貨などを販売しているお店です。シンプルで使い勝手がよく、価格も安いアイテムが多く取り揃えられている点が魅力です。二段ベッドの複数の種類のものが販売されています。
収納つきのものや、木製のもの、梯子のタイプもさまざまあるので、自分に合ったものを選ぶことができます。
IKEA(イケア)
IKEA(イケア)は、スウェーデン発祥の家具店です。IKEAの家具は、北欧デザインを象徴するシンプル且つおしゃれなデザインが魅力です。二段ベッドにおいても、シンプルでスタイリッシュなものが多くなっています。
フレームの部分が少なく、空間が広く見えるようなデザインのものが多いです。スタイリッシュな二段ベッドがほしいという方にはIKEAがおすすめです。
LOWYA(ロウヤ)
LOWYA(ロウヤ)は、福岡の会社である株式会社ベガコーポレーションが運営する家具などの販売店です。おもにインターネットでのECプラットフォームで販売をしています。
LOWYAの二段ベッドはシンプルでおしゃれなのが魅力です。けっして派手ではなく、コーディネートや飾りつけ次第でかわいらしくもカッコよくもできるという点が魅力です。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)