フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、料理経験のない18歳の青年が初めて上京し、有名レストランで働く姿に密着した『新・上京物語 後編 ~夢と別れのスカイツリー~』を、4日に放送する。
若者たちが夢と希望を抱いて故郷を旅立ち、東京を目指す春。しかし2020年5月、新型コロナウイルスの影響でなかなか上京できない1人の青年がいた。
製紙工場の煙突が立ち並ぶ町、北海道・苫小牧市から料理人を目指して上京する、18歳の一摩(かずま)さん。就職先は、かつて『料理の鉄人』にも出演した洋食の巨匠・大宮勝雄シェフ(70)が経営する有名店「レストラン大宮」だ。
そんな一流の店に、料理を学んだ経験のない一摩さんが入れた理由は、祖父の美智男さん(63)にあった。両親が離婚し、父とも死別した彼は、幼い頃から祖父母に育てられてきた。美智男さんは若い頃、東京の伝説的なフランス料理店で活躍。その美智男さんと修業時代を共にしたのが、大宮シェフだったのだ。がんを患って料理の世界を引退し、療養生活を送っている美智男さんは、大切に育ててきた孫をかつての盟友・大宮シェフに預けることを決めた。
こうして東京の一流店で、料理人修業をスタートさせた一摩さん。憧れの大宮シェフや、厳しくも面倒見の良い先輩たちに囲まれながら、仕事を覚えようともがく日々を送る。
しかし、初めて経験する料理人の世界、慣れない都会暮らしも加わり、次第に仕事を休みがちになっていく。そして、上京から約3カ月のある日、一摩からシェフに「話があります」と連絡が入る…。
その頃、故郷・苫小牧では、一摩さんを送り出した美智男さんが、全身に転移したがんと闘っていた。医師には「余命はもって年内」と告げられていた祖父。
「一流の料理人になる」と祖父母に誓い、やってきた東京。そして、大好きな祖父。19歳になった一摩に「別れの時」が迫っていた…。
ナレーションは、女優の上白石萌歌が担当する。
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