女優の内田有紀が、24日放送のテレビ東京の美術番組『新美の巨人たち』(毎週土曜22:00〜)に初登場する。
同番組では4月に「春の東京アートウォーク」と題し、4週にわたって東京アート散歩を特集。アートトラベラーたちが、番組独自の視点で、春に出かけたい東京のアートスポットを巡る。 3日はは「勝鬨橋×アンガールズ田中卓志」、10日は「小石川後楽園×シシド・カフカ」、17日 は「台東区立朝倉彫塑館×田辺誠一」、24日は「早稲田大学大隈記念講堂×内田有紀」。
初登場となる内田はもともと建築が大好きだといい、中でも明治・大正・昭和初期の建築に興味があり、見る時の楽しみは「和洋折衷の妙」だという。ロケでは「大隈記念講堂」の舞台から声を出して音響の良さを感じるべく、舞台で「リア王」を朗読する一幕も。
またこの度、番組発の音声コンテンツ「聴く美の巨人」も発売された。"アートを聴く"という新しいコンセプトのもと、実際に名建築やアートスポットを散歩するときのウォークガイド、番組に収まりきらなかったアーティストの蔵出しインタビュー、そして有名経営者が語るアートとビジネスの関係など、盛り沢山の音声コンテンツとなっている。
内田有紀 コメント
・明治・大正・昭和初期の建築が特にお好きだということですが、その魅力とは
洋館が日本に入ってきた頃の建築は、“和洋折衷の妙”にとても興味をそそられます。建物自体に歴史があるというだけでも素晴らしいんですけど、中の造りでしたり、洋室の中に畳を敷いていたり、ノブに細工がされていて日本の職人さんの技術が盛り込まれていたり……和と洋が融合している部分に時代を感じて、それが建築を見るときの楽しみ方になっています。
・今回「大隈記念講堂」を見て感じたことは?
講堂というだけあって、もう少しかたい、生徒への「しっかり学びなさいよ」という圧力というか気負いみたいなものを感じさせるような場所なのかなと思っていたのですが、あんなに包容力があって優しくて……私は何度か「かわいい」と言ってしまいましたけど、細部において装飾だったり窓枠だったり全てのものに優しさが詰まっているホールだなと思いました。音響をよくするためにいろんな工夫がされていて、それを冷たく、ドライに作るのではなく、温かみを感じさせる造りになっていて驚きました。
・最後に視聴者へのメッセージを
先ほど舞台で「リア王」を読ませて頂いた時に感じたのが“遺す大変さ”。歴史のある建物ですから、耐震面、管理含めてすごく大変だということは素人でもわかりますので、その時代の著名な方たちの思いを受け継ぐ形で、どうにかこれからも素敵なレトロ建築と言われるような建物をみんなで大事にしていきたいなと。私も見ることで協力できればと思いますし、建物を見ることで旅ができるというか……異次元・異空間に連れて行ってくれる楽しさを番組でも感じて頂ければと思います。
林祐輔プロデューサー(テレビ東京 制作局) コメント
『新美の巨人たち』では、「今こそアートに力を」「女の生き様」などシリーズを企画してきましたが、今回新たなシリーズの立ち上げです。番組初登場の内田有紀さんは、実はかなりの建築好き。女優として様々な経験を積んでこられた彼女ならではの、女優×建築から生まれる独特の感性の世界が繰り広げられます。「春の東京アートウォーク」そして「聴く美の巨人」は共に、いつまで続くかわからないコロナ禍、そんな今だからこそ楽しんでいただきたいコンテンツです。