国土交通省は、鉄道・運輸機構から申請のあった北陸新幹線金沢~敦賀間の工事実施計画の変更を認可したと発表した。同区間の工事完了予定時期や工事費などを変更するもので、工事完了予定時期はこれまでの2022年度末から2023年度末に変更となる。
国交省によれば、全国新幹線鉄道整備法第9条第1項の規定にもとづき、鉄道・運輸機構から2021年3月5日付で申請のあった北陸新幹線金沢~敦賀間の工事実施計画の変更について、2021年3月31日付で認可したとのこと。工事完了の予定時期を現認可の2022年度末から2023年度末に変更したほか、工事費を現認可の約1兆4,121億円から約1兆6,779億円に変更。2,658億円の増額となった。
工事完了予定時期を変更する理由として、加賀トンネルにおける盤ぶくれ対策のための追加工事と、敦賀駅部の工事の遅延が挙げられた。
工事費変更の理由として、物価上昇に伴うもの(901億円)、地質不良対策に伴うもの(203億円)、法令改正に伴うもの(11億円)、不調不落に伴うもの(718億円)、工期短縮に伴うもの(686億円)、生コン不足対策に伴うもの(144億円)を挙げ、設計の見直し等による5億円の工事費の削減も計上した。